Update - 1.3.0.69
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"DiscIP.211002.1": "フル",
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"DiscIP.211002.2": "サビ",
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"DiscIP.211002.3": "長閑",
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"DiscIP.211002.4": "「またウッドモットさんにいじわるされたの?」\r\n小鳥さんたちにせかされて、朝からアンズは森にいかなきゃいけなくなっちゃったの。\r\n\r\n「もう、そんなにぴゅーって飛ばれると、追いつけなくなっちゃうの!」\r\n畑の麦をかきわけて、アンズはいっしょうけんめいに小鳥さんを追いかけて走ったの。\r\nそうしたら、おいしそうな麦の香りがして、おなかがすいてきちゃった。\r\nそう言えば、朝ごはん、まだ食べてなかったの……\r\n「はやく問題を片づけて、おいしいごはんが食べたいの……!」\r\n\r\n畑をつき進んで、原っぱをかけ抜けて、川を渡って、森にわけ入って……\r\n大変だけど、アンズはこういうイッシ村の毎日が大好きなの。",
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"DiscIP.211002.4": "「またウッドモットさんにいじわるされたの?」\r\n小鳥さんたちにせかされて、朝からアンズは森に行かなきゃいけなくなっちゃったの。\r\n\r\n「もう、そんなにぴゅーって飛ばれると、追いつけなくなっちゃうの!」\r\n畑の麦をかきわけて、アンズはいっしょうけんめいに小鳥さんを追いかけて走ったの。\r\nそうしたら、おいしそうな麦の香りがして、おなかがすいてきちゃった。\r\nそう言えば、朝ごはん、まだ食べてなかったの……\r\n「はやく問題を片づけて、おいしいごはんが食べたいの……!」\r\n\r\n畑をつき進んで、原っぱをかけ抜けて、川を渡って、森にわけ入って……\r\n大変だけど、アンズはこういうイッシ村の毎日が大好きなの。",
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"DiscIP.211003.1": "フル",
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"DiscIP.211003.2": "サビ",
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"DiscIP.211003.3": "薄暮",
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"DiscIP.211003.4": "アブナイにおいのする夕霧の中、ネオンサインがひとつ、またひとつと燈り、フラヴィオ\r\nのアツい夜の幕開けを告げる。\r\nそれを合図に、アタシたち魔女は箒に跨って空へ飛び立ち、暗躍を始める。\r\n\r\n「あらぁ~ん、いいカモはっけ~ん★」\r\nすかさずカメラを構え、話題のアーティストのスキャンダラスな一面をファインダーに収\r\nめ、シャッターを切る。\r\n\r\n「ふふ~ん、特ダネいただき~♪」\r\nさっそく撮れた写真を確認する。うんうん、よく撮れてる。さっすがアタシ★\r\n\r\n「ついでにもう一枚くらい、いただいちゃおっかな――って、危なっ!?」\r\nどうやらターゲットに勘づかれたらしい。魔法で攻撃されてしまった。\r\n「ネタは抑えられたし、ひとまず退散しなきゃ……★」\r\nイケてる魔女は深追せずクールに去るもの。夜闇に紛れ、そそくさとその場を後にする。\r\n\r\n危険な目には遭ったがそれに見合う収穫を得られた。朝刊の記事を想像すると心が躍る。\r\n「うふふふ♪明日の一面が楽しみね★」",
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"DiscIP.211003.4": "アブナイにおいのする夕霧の中、ネオンサインがひとつ、またひとつと燈り、フラヴィオ\r\nのアツい夜の幕開けを告げる。\r\nそれを合図に、アタシたち魔女は箒に跨って空へ飛び立ち、暗躍を始める。\r\n\r\n「あらぁ~ん、いいカモはっけ~ん★」\r\nすかさずカメラを構え、話題のアーティストのスキャンダラスな一面をファインダーに収\r\nめ、シャッターを切る。\r\n\r\n「ふふ~ん、特ダネいただき~♪」\r\nさっそく撮れた写真を確認する。うんうん、よく撮れてる。さっすがアタシ★\r\n\r\n「ついでにもう一枚くらい、いただいちゃおっかな――って、危なっ!?」\r\nどうやらターゲットに勘づかれたらしい。魔法で攻撃されてしまった。\r\n「ネタは抑えられたし、ひとまず退散しなきゃ……★」\r\nイケてる魔女は深追いせずクールに去るもの。\r\n夜闇に紛れ、そそくさとその場を後にする。\r\n\r\n危険な目には遭ったがそれに見合う収穫を得られた。朝刊の記事を想像すると心が躍る。\r\n「うふふふ♪明日の一面が楽しみね★」",
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"DiscIP.211004.1": "フル",
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"DiscIP.211004.2": "サビ",
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"DiscIP.211004.3": "儚雲",
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"DiscIP.211007.1": "フル",
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"DiscIP.211007.2": "サビ",
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"DiscIP.211007.3": "希望",
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"DiscIP.211007.4": "「えっと……これ、一時滞在の申請書ですよね?ここは長期滞在の窓口なのですが……」\r\n時計を確認しながら、男は困った様子で話を続ける。\r\n「とりあえず、この冊子をお渡ししておきますので……申請手順等をご確認のうえ、後日改めて一時滞在窓口へお越しいただければと……」\r\n急ぎ申請を済ませたいと食い下がろうとしたものの――\r\n「あ~……申し訳ありません、もう終業時間ですし……今日は娘の誕生日祝いがあるので、早く帰らなきゃいけなくて……」\r\n\r\n何事も思ったようには進まないもの。それは理解しているが……\r\n新生活が始まり昂揚する気分に水を差された気がして、なんだか悔しい。\r\n\r\n屋根の上に登って街を見下ろす。\r\nどの家もあまりかわり映えしないように見えるが、中では別々の家族がおのおの幸せをつかもうと日々懸命に生きている。\r\n「私も……私らしく生きて私らしく幸せをつかみたいものね」\r\n\r\nできるだろうか?いや、やってみせる。\r\n赤い屋根と塔が立ち並ぶ美しい景色に、私はひとり、誓いを立てた。",
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"DiscIP.211007.4": "「えっと……これ、一時滞在の申請書ですよね?ここは長期滞在の窓口なのですが……」\r\n時計を確認しながら、男は困った様子で話を続ける。\r\n「とりあえず、この冊子をお渡ししておきますので……申請手順等をご確認のうえ、後日改めて一時滞在窓口へお越しいただければと……」\r\n急ぎ申請を済ませたいと食い下がろうとしたものの――\r\n「あ~……申し訳ありません、もう終業時間ですし……今日は娘の誕生日パーティーがあるので、早く帰らなきゃいけなくて……」\r\n\r\n何事も思ったようには進まないもの。それは理解しているが……\r\n新生活が始まり昂揚する気分に水を差された気がして、なんだか悔しい。\r\n\r\n屋根の上に登って街を見下ろす。\r\nどの家もあまりかわり映えしないように見えるが、中では別々の家族がおのおの幸せをつかもうと日々懸命に生きている。\r\n「私も……私らしく生きて私らしく幸せをつかみたいものね」\r\n\r\nできるだろうか?いや、やってみせる。\r\n赤い屋根と塔が立ち並ぶ美しい景色に、私はひとり、誓いを立てた。",
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"DiscIP.211008.1": "フル",
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"DiscIP.211008.2": "サビ",
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"DiscIP.211008.3": "帰路",
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@@ -90,15 +90,15 @@
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"DiscIP.213006.1": "フル",
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"DiscIP.213006.2": "サビ",
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"DiscIP.213006.3": "おやすみ",
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"DiscIP.213006.4": "「ふたりはさ、もしなんでもひとつ手に入るとしたら、なにが欲しい?」\r\n「でっかい宝箱!世界中の宝物の在り処が全部書いてる地図でもいいよ!」\r\n「私は……そうですね。空を飛べる乗り物が欲しいです。配達が楽になり\r\nますので。そうですね……仮に『自翔車』とでも名づけましょうか」\r\n「あははっ、なんていうか、いかにもテレサとフリージアって感じだね!」\r\n突拍子のない、でもふたりらしさあふれる回答で思わず笑って木槌を置いてしまった。\r\n\r\n偶然手に入った、『列車』はまともに動かすことができそうになかった。\r\nそこで、ヨロズ配達の建物の一部に改造してしまおう――そう考えさっそく取り掛かった\r\nところまではよかったのだが、今日作業を始めたのは間違いだったかもしれない。\r\nというのも、あまりに暑く、長時間屋外で大工仕事をするのに向かない天気だからだ。\r\n\r\n「ねえトーナ、大丈夫……?もしかして、疲れちゃった……?」\r\nテレサが心配そうに私の顔を覗き込む。心配をかけてしまったようだ。\r\n「ちょっとだけね。でも全然平気だから、安心して」\r\nそう言って彼女の頭をわしゃわしゃ撫でると安堵したらしく、頭が鳥の巣のようになって\r\nもうれしそうに笑っていた。\r\n\r\n「少し休憩いたしましょう。この炎天下で長時間作業するのは危険です」\r\n「そうだね。その間になにか飲み物でも持ってこようかな」\r\n「それでしたら、水筒によく冷えた水を入れてきているので、もしよろし\r\nければいかがでしょう?」\r\n「ウチ飲みたい!」\r\n「じゃあ私もいただこうかな」\r\n「ではこちらのコップに……はい、おふたりともどうぞ」\r\n\r\n受け取った水はとてもよく冷えており、飲むと生き返るような気がした。\r\n\r\n「よく冷えてるにゃ〜!飲んだだけで元気が出てくるよ!」\r\n「だね!フリージア、お水に体力回復の魔法でもかけた?」\r\n「いえ、そんなことは……私はそういった魔法を使えませんし……」\r\n「そっか、でもそれくらい元気をもらえたよ。これなら、まだ作業も続けられそう!\r\nありがとね、フリージア!」\r\n「ふふ、どういたしまして」\r\n\r\n「ところで、さっきの質問、トーナはなにか欲しいものとかあるの?」\r\n「それはね……あまりに暑いから、いますぐひんやりふわふわなベッドで寝\r\nたいなぁ~って思ったの。でももう平気だから、もう少し一緒にがんばろうね!」",
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"DiscIP.213006.4": "「ふたりはさ、もしなんでもひとつ手に入るとしたら、なにが欲しい?」\r\n「でっかい宝箱!世界中の宝物の在り処が全部書いてる地図でもいいよ!」\r\n「私は……そうですね。空を飛べる乗り物が欲しいです。配達が楽になり\r\nますので。そうですね……仮に『自翔車』とでも名づけましょうか」\r\n「あははっ、なんていうか、テレサとフリージアって感じだね!」\r\n突拍子のない、でもふたりらしさあふれる回答で思わず笑って木槌を置いてしまった。\r\n\r\n偶然手に入った、『列車』はまともに動かすことができそうになかった。\r\nそこで、ヨロズ配達の建物の一部に改造してしまおう――そう考えさっそく取り掛かった\r\nところまではよかったのだが、今日作業を始めたのは間違いだったかもしれない。\r\nというのも、あまりに暑く、長時間屋外で大工仕事をするのに向かない天気だからだ。\r\n\r\n「ねえトーナ、大丈夫……?もしかして、疲れちゃった……?」\r\nテレサが心配そうに私の顔を覗き込む。心配をかけてしまったようだ。\r\n「ちょっとだけね。でも全然平気だから、安心して」\r\nそう言って彼女の頭をわしゃわしゃ撫でると安堵したらしく、頭が鳥の巣のようになって\r\nもうれしそうに笑っていた。\r\n\r\n「少し休憩いたしましょう。この炎天下で長時間作業するのは危険です」\r\n「そうだね。その間になにか飲み物でも持ってこようかな」\r\n「それでしたら、水筒によく冷えた水を入れてきているので、もしよろし\r\nければいかがでしょう?」\r\n「ウチ飲みたい!」\r\n「じゃあ私もいただこうかな」\r\n「ではこちらのコップに……はい、おふたりともどうぞ」\r\n\r\n受け取った水はとてもよく冷えており、飲むと生き返るような気がした。\r\n\r\n「よく冷えてるにゃ〜!飲んだだけで元気が出てくるよ!」\r\n「だね!フリージア、お水に体力回復の魔法でもかけた?」\r\n「いえ、そんなことは……私はそういった魔法を使えませんし……」\r\n「そっか、でもそれくらい元気をもらえたよ。これなら、まだ作業も続けられそう!\r\nありがとね、フリージア!」\r\n「ふふ、どういたしまして」\r\n\r\n「ところで、さっきの質問、トーナはなにか欲しいものとかあるの?」\r\n「それはね……あまりに暑いから、いますぐひんやりふわふわなベッドで寝\r\nたいなぁ~って思ったの。でももう平気だから、もう少し一緒にがんばろうね!」",
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"DiscIP.213007.1": "フル",
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"DiscIP.213007.2": "サビ",
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"DiscIP.213007.3": "翡翠の夢",
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"DiscIP.213007.4": "もとは、私たちはひとつの存在だった。\r\n例えるならそれは、一対の翼。もしくは同じ幹から伸びるひと振りの枝。\r\nふたり同じ空気を吸い、共鳴する互いの鼓動を絶えずきいて生きていた。\r\n\r\nしかしいつしか異なる身体を得て、魂の形に差違が生じ、それぞれ別々の運命の糸に絡め\r\nとられた。\r\nそれでも互いに闇を棲み処とし、苦しみで生を自覚し、絶望という甘露に酔っていた。\r\nだからこれからも変わることなく共に在り続けるのだと、私はそう思っていた。\r\n\r\n「いや、このままでは駄目だ。私たちは高みを目指し、壁を壊し、ここではない世界へ\r\n行かねばならぬのだ」\r\n変わらないことが当然だと思っていた私には、あなたの言葉の意味がわからなかった。\r\nここではない場所へ行くなんて……そんなの考えただけで恐ろしい。\r\nそれに変わってしまうことも怖い。望まぬ形になってしまうかもしれないから。\r\nしかし……あなたがそう言うのなら、私は従おう。\r\nなぜなら私はあなたの――だから。\r\n\r\n大地の果てには、深淵を渡るための橋が架かっているらしい。\r\nそのたもとは寒く、永年雪が降り続けるそうだ。\r\nしかし、渡りきってしまえば、目指すここでない世界がそこにある、とあなたは言う。\r\n\r\nだから私はついて渡ることにした。あなたを追いかけて歩き続けた。\r\n時々、雪が目に入る感触が冷たくしみて痛い。\r\n気づけば身体は軽くなり、宙を浮いているように感じた。\r\nそれが怖くて、前を歩くあなたの手首をつかむ。\r\n\r\n歩き続けるうちに雪は雲へと変わり、私たちを優しく包んだ。\r\nそしてついに、もといた世界ではない場所の風を感じるところまできた。\r\n「もうすぐだよ。だから、恐がらないで」\r\n\r\nその言葉を聞いたところで、私はこれが夢だと気づいた。\r\n目を覚ますと、私たちは膝まで雪に埋まっていた。そしてあなたは遥か遠い場にいる。\r\nまだ進むのか叫び問いかけると、あなたは立ち止まって答えた。\r\n「この永い夜の夢から覚めないと、光なんて見えないから」",
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"DiscIP.213007.4": "もとは、私たちはひとつの存在だった。\r\n例えるならそれは、一対の翼。もしくは同じ幹から伸びるひと振りの枝。\r\nふたり同じ空気を吸い、共鳴する互いの鼓動を絶えずきいて生きていた。\r\n\r\nしかしいつしか異なる身体を得て、魂の形に差違が生じ、それぞれ別々の運命の糸に絡めとられた。\r\nそれでも互いに闇を棲み処とし、苦しみで生を自覚し、絶望という甘露に酔っていた。\r\nだからこれからも変わることなく共に在り続けるのだと、私はそう思っていた。\r\n\r\n「いや、このままでは駄目だ。私たちは高みを目指し、壁を壊し、ここではない世界へ\r\n行かねばならぬのだ」\r\n変わらないことが当然だと思っていた私には、あなたの言葉の意味がわからなかった。\r\nここではない場所へ行くなんて……そんなの考えただけで恐ろしい。\r\nそれに変わってしまうことも怖い。望まぬ形になってしまうかもしれないから。\r\nしかし……あなたがそう言うのなら、私は従おう。\r\nなぜなら私はあなたの――だから。\r\n\r\n大地の果てには、深淵を渡るための橋が架かっているらしい。\r\nそのたもとは寒く、永年雪が降り続けるそうだ。\r\nしかし、渡りきってしまえば、目指すここでない世界がそこにある、とあなたは言う。\r\n\r\nだから私はついて渡ることにした。あなたを追いかけて歩き続けた。\r\n時々、雪が目に入る感触が冷たくしみて痛い。\r\n気づけば身体は軽くなり、宙を浮いているように感じた。\r\nそれが怖くて、前を歩くあなたの手首をつかむ。\r\n\r\n歩き続けるうちに雪は雲へと変わり、私たちを優しく包んだ。\r\nそしてついに、もといた世界ではない場所の風を感じるところまできた。\r\n「もうすぐだよ。だから、恐がらないで」\r\n\r\nその言葉を聞いたところで、私はこれが夢だと気づいた。\r\n目を覚ますと、私たちは膝まで雪に埋まっていた。そしてあなたは遥か遠い場所にいる。\r\nまだ進むのか叫び問いかけると、あなたは立ち止まって答えた。\r\n「この永い夜の夢から覚めないと、光なんて見えないから」",
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"DiscIP.213008.1": "フル",
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"DiscIP.213008.2": "サビ",
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"DiscIP.213008.3": "憩いのひと時",
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"DiscIP.213008.4": "「うっひゃぁ~っ!すっずしぃ~っ!」\r\n「ちょっとセイナ!風が強いんだから、窓を全開にするのはやめて!」\r\n「もらってきた依頼一覧が飛んでっちゃう……」\r\n\r\nいけない、資料を見ていることに気づかないまま窓を開けてしまった。\r\n「あああ、ごめんアヤメ……!すぐ閉めるから……って、あれ?」\r\n急いで閉じないと……!そう思い、窓をスライドさせてみるが、びくともしない。\r\n「どうしたの?」\r\n「いやさ、なんか閉まらなくって。ふんっ……!う~ん、ダメかぁ……」\r\n「本当に閉まらないの?ちょっと貸して」\r\nアヤメが身を乗り出して、窓を閉めようとする。しかしやはりなかなか閉まらない。\r\n\r\n「たしかに変ね……なにか引っかかっているのかしら……?まあこういう時は、\r\nこうして……ふんっ!」\r\nそう言って、力任せに押すと――\r\n\r\nバキッ!!!\r\n\r\n「あっ……」\r\n窓は枠ごと外れ、どこかへ飛んで行ってしまった。びゅうびゅうと隙間風が冷たく吹く。\r\n\r\n「あ、ああ……ごめんなさい、セイナ……!」\r\n「いや、私もたまにやらかすし、こういうこともあるよ!気にしないで!」\r\n\r\n「でも……ああ、私ったら本当に……ああ……」\r\nアヤメは顔を伏せ、シートの上で膝を抱え込み、ぶつぶつとなにかをつぶやき出した。\r\n\r\n「あ、いつものネガティブモード。セイナ、車止めた方がいいかも」\r\n「だね、気にしなくていいんだけど……アヤメは繊細だからなぁ」\r\n\r\nそれからしばらく、アヤメはぶつぶつと心配事をつぶやき続けた。\r\nなんとか元気になってもらわないと。そう思って、コハクといつもの『アレ』を始める。\r\n\r\n「ほら、アヤメ!出来立てのスープだよ!」\r\n「焼きたてのパンも。スープと食べれば元気出るから」\r\n\r\nアヤメはひとりごとをやめて、スープとパンを食べ始める。\r\n三人一緒に食べているうちに、アヤメは元気を取り戻したようだ。\r\nよかった。窓は交換すれば直せるけど、壊れた友だちの心はなかなか直せないから。\r\nだから、本当によかった。心からそう思った。",
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"DiscIP.213008.4": "「うっひゃぁ~っ!すっずしぃ~っ!」\r\n「ちょっとセイナ!風が強いんだから、窓を全開にするのはやめて!」\r\n「もらってきた依頼一覧が飛んでっちゃう……」\r\n\r\nいけない、資料を見ていることに気づかないまま窓を開けてしまった。\r\n「あああ、ごめんアヤメ……!すぐ閉めるから……って、あれ?」\r\n急いで閉じないと……!そう思い、窓をスライドさせてみるが、びくともしない。\r\n「どうしたの?」\r\n「いやさ、なんか閉まらなくって。ふんっ……!う~ん、ダメかぁ……」\r\n「本当に閉まらないの?ちょっと貸して」\r\nアヤメが身を乗り出して、窓を閉めようとする。しかしやはりなかなか閉まらない。\r\n\r\n「たしかに変ね……なにか引っかかっているのかしら……?まあこういう時は、\r\nこうして……ふんっ!」\r\nそう言って、力任せに押すと――\r\n\r\nバキッ!!!\r\n\r\n「あっ……」\r\n窓は枠ごと外れ、どこかへ飛んでいってしまった。\r\nその途端、車内には冷たい風が吹き込んでくる。\r\n\r\n「あ、ああ……ごめんなさい、セイナ……!」\r\n「いや、私もたまにやらかすし、こういうこともあるよ!気にしないで!」\r\n\r\n「でも……ああ、私ったら本当に……ああ……」\r\nアヤメは顔を伏せ、シートの上で膝を抱え込み、ぶつぶつとなにかをつぶやき出した。\r\n\r\n「あ、いつものネガティブモード。セイナ、車止めた方がいいかも」\r\n「だね、気にしなくていいんだけど……アヤメは繊細だからなぁ」\r\n\r\nそれからしばらく、アヤメはぶつぶつと心配事をつぶやき続けた。\r\nなんとか元気になってもらわないと。そう思って、コハクといつもの『アレ』を始める。\r\n\r\n「ほら、アヤメ!出来立てのスープだよ!」\r\n「焼きたてのパンも。スープと食べれば元気出るから」\r\n\r\nアヤメはひとりごとをやめて、スープとパンを食べ始める。\r\n三人一緒に食べているうちに、アヤメは元気を取り戻したようだ。\r\nよかった。窓は交換すれば直せるけど、壊れた友だちの心はなかなか直せないから。\r\nだから、本当によかった。心からそう思った。",
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"DiscIP.213009.1": "フル",
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"DiscIP.213009.2": "サビ",
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||||
"DiscIP.213009.3": "雨に唄おう",
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@@ -110,11 +110,11 @@
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"DiscIP.213011.1": "フル",
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||||
"DiscIP.213011.2": "サビ",
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||||
"DiscIP.213011.3": "ニャーのリズム",
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||||
"DiscIP.213011.4": "『5000コイン、もしくは10000コインのみ引き換え可能』\r\nそう書かれた景品引き換え所の前に、もうずいぶん長く立ち尽くしている。\r\n残念ながら1000コインしか持っていないあたしに、景品引き換えはできない。\r\n\r\nここでどんなに待とうと、引き換え可能なコインのレートは下がらないだろう。\r\n諦めるしかないか……そう思って、ゲーセンを立ち去ろうとしたその時――\r\n\r\n「その猫耳のついた帽子にツインテール……君がハイスコアランク上位常連\r\nの『悪魔の右腕』ことシャトンだな?」\r\nやけに威圧感のある女性に声をかけられた。\r\n挑戦者だろうか……?だとしたらちょうどいい。\r\nコインを巻き上げて、景品を手に入れる好機……!\r\n\r\n「いかにも。我こそシャトン。魔眼にスティグマを刻まれし『悪魔の右腕』\r\n――いずれ天に立つ者よ!」\r\n「やはりな。さっそくだが、挑戦させてもらいたい。5回勝負でどうだ?」\r\n「ほう……?その不遜さ……おもしろい。名を名乗れ」\r\nすると彼女は猟犬のような鋭い目つきで不敵に笑いつつ、おずおずと名乗った。\r\n\r\n「私はカシミラ……『不敗のカシミラ』と言えばわかるかな?」\r\n「あなたが、あの……!?」\r\n\r\nカシミラ――それはよく知った名だった。\r\nなぜなら……ハイスコアランキングで万年2位の私の上に居座り続ける、目の上のたんこ\r\nぶとでも言うべき、忌むべき名だからだ。\r\n\r\n「なるほど、あなたがね……でも『不敗のカシミラ』がどうしてあたしに?」\r\n「この前、君のリプレイを見てね。おもしろい戦術を使うと思って。その戦\r\nいっぷりを、直接この目で見てみたくなったんだ」\r\n\r\nそう言いながら、交換所で5つも景品を交換し、勝てばあげるよ、と言わんばかりにちら\r\nつかせて話を続ける。\r\n\r\n「どうだ?一戦、やらないか?」\r\n「フフフ……おもしろいじゃん、その挑戦、受けて立つよ!」",
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"DiscIP.213011.4": "『5000コイン、もしくは10000コインのみ引き換え可能』\r\nそう書かれた景品引き換え所の前に、もうずいぶん長く立ち尽くしている。\r\n残念ながら1000コインしか持っていないあたしに、景品引き換えはできない。\r\n\r\nここでどんなに待とうと、引き換え可能なコインのレートは下がらないだろう。\r\n諦めるしかないか……そう思って、ゲーセンを立ち去ろうとしたその時――\r\n\r\n「その猫耳のついた帽子にツインテール……君がハイスコアランク上位常連\r\nの『悪魔の右腕』ことシャトンだな?」\r\nやけに威圧感のある女性に声をかけられた。\r\n挑戦者だろうか……?だとしたらちょうどいい。\r\nコインを巻き上げて、景品を手に入れる好機……!\r\n\r\n「いかにも。我こそシャトン。魔眼にスティグマを刻まれし『悪魔の右腕』\r\n――いずれ天に立つ者よ!」\r\n「やはりな。さっそくだが、挑戦させてもらいたい。5回勝負でどうだ?」\r\n「ほう……?その不遜さ……おもしろい。名を名乗れ」\r\nすると彼女は、猟犬のような鋭い目つきで不敵に笑いつつ、堂々と名乗った。\r\n\r\n「私はカシミラ……『不敗のカシミラ』と言えばわかるかな?」\r\n「あなたが、あの……!?」\r\n\r\nカシミラ――それはよく知った名だった。\r\nなぜなら……ハイスコアランキングで万年2位の私の上に居座り続ける、目の上のたんこ\r\nぶとでも言うべき、忌むべき名だからだ。\r\n\r\n「なるほど、あなたがね……でも『不敗のカシミラ』がどうしてあたしに?」\r\n「この前、君のリプレイを見てね。おもしろい戦術を使うと思って。その戦\r\nいっぷりを、直接この目で見てみたくなったんだ」\r\n\r\nそう言いながら、交換所で5つも景品を交換し、勝てばあげるよ、と言わんばかりにちら\r\nつかせて話を続ける。\r\n\r\n「どうだ?一戦、やらないか?」\r\n「フフフ……おもしろいじゃん、その挑戦、受けて立つよ!」",
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"DiscIP.213012.1": "フル",
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"DiscIP.213012.2": "サビ",
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"DiscIP.213012.3": "星空に夜露死苦",
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"DiscIP.213012.4": "「この音……!やべぇ、あいつじゃん……!」\r\n夜の闇の中響くプレートアーマーが擦れる音、それにこの独特の動力音、間違いなく\r\nやつじゃん……!\r\n「とりあえず、シートで隠し終わったよ〜」\r\n「よくやった!なんとかごまかせそうじゃん!」\r\n\r\n「んん?そこでこそこそ話してるのは、誰でありますか?」\r\n月光を受けて鎧とバイクを輝かせながら、やつが近づいてくる。\r\n\r\n「その制服……プラチナ学院の学生さんでしたか。\r\nしかし門限の時間は過ぎているはずでありますが……」\r\n「あ~、えっと……これはなんつーか……」\r\n困っていると、ネールモントがここは自分に任せてとばかりに目配せする。\r\n「すみません、騎士様。自習に集中しすぎてしまい、気がつけばこんな\r\n時間になってしまっていて……」\r\n\r\n「なるほど、そうでありましたか!このあたりは物騒ですから、\r\n気をつけるでありますよ!」\r\nよかった、なんとか誤魔化せそうじゃん――\r\n「そうだ、念のため名前を聞かせてほしいでありますが……」\r\nいや、ダメそうじゃん、これ……\r\n\r\n「あ……えっと、ワタシたちは……」\r\nこれはさすがにネールモントも動揺するじゃん……\r\nヤバいじゃん、どうすればいいじゃん?\r\n\r\n「そのおふたりはマンゲツさんとシンゲツさんです」\r\n焦っていると、よく聞きなれた凛々しくよくとおる声……!\r\n「そして私は……アテナと申します」\r\n姉御ォ!さすが、助けに来てくれたじゃん!\r\n偽名のセンスはよくわからないけど……とにかく助かったじゃん!\r\n\r\n「マンゲツさんにシンゲツさん、それにアテナさんでありますね」\r\nやつは取り出したメモ帳にさっとなにかを書いてから閉じた。\r\n「ご協力、感謝するであります!それでは、私はこのへんで!」\r\nやつのバイクの音が遠ざかっていく。\r\nやったじゃん!なんとか誤魔化しとおせたじゃん!\r\n\r\n「あそこで物怖じしないなんて……さすがですね~」\r\n「かっこよかったじゃん、姉御ォ!ホント助かったじゃん!」\r\n「褒められることはしてねえよ。それよりどこまで描けた?」\r\n\r\n「へへっ、それならばっちり描き終わってるじゃん!」\r\nネールモントが隠すためにかけた布をはぎ取る。\r\nすると壁一面に、うちらの縄張りであることを示すグラフィティが現れた。\r\n\r\n「おし、いい感じだな!じゃ、次の場所に向かうぞ!」",
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"DiscIP.213012.4": "「この音……!やべぇ、あいつじゃん……!」\r\n夜の闇の中響くプレートアーマーが擦れる音、それにこの独特の動力音、間違いなく\r\nやつじゃん……!\r\n「とりあえず、シートで隠し終わったよ〜」\r\n「よくやった!なんとかごまかせそうじゃん!」\r\n\r\n「んん?そこでこそこそ話してるのは、誰でありますか?」\r\n月光を受けて鎧とバイクを輝かせながら、やつが近づいてくる。\r\n\r\n「その制服……プラチナ学院の学生さんでしたか。\r\nしかし門限の時間は過ぎているはずでありますが……」\r\n「あ~、えっと……これはなんつーか……」\r\n困っていると、ネールモントがここは自分に任せてとばかりに目配せする。\r\n「すみません、騎士様。自習に集中しすぎてしまい、気がつけばこんな\r\n時間になってしまっていて……」\r\n\r\n「なるほど、そうでありましたか!このあたりは物騒ですから、\r\n気をつけるでありますよ!」\r\nよかった、なんとか誤魔化せそうじゃん――\r\n「そうだ、念のため名前を聞かせてほしいでありますが……」\r\nいや、ダメそうじゃん、これ……\r\n\r\n「あ……えっと、ワタシたちは……」\r\nこれはさすがにネールモントも動揺するじゃん……\r\nヤバいじゃん、どうすればいいじゃん?\r\n\r\n「そのおふたりはマンゲツさんとシンゲツさんです」\r\n焦っていると、聞きなれた凛々しくよくとおる声……!\r\n「そして私は……アテナと申します」\r\n姉御ォ!さすが、助けに来てくれたじゃん!\r\n偽名のセンスはよくわからないけど……とにかく助かったじゃん!\r\n\r\n「マンゲツさんにシンゲツさん、それにアテナさんでありますね」\r\nやつは取り出したメモ帳にさっとなにかを書いてから閉じた。\r\n「ご協力、感謝するであります!それでは、私はこのへんで!」\r\nやつのバイクの音が遠ざかっていく。\r\nやったじゃん!なんとか誤魔化しとおせたじゃん!\r\n\r\n「あそこで物怖じしないなんて……さすがですね~」\r\n「かっこよかったじゃん、姉御ォ!ホント助かったじゃん!」\r\n「褒められることはしてねえよ。それよりどこまで描けた?」\r\n\r\n「へへっ、それならばっちり描き終わってるじゃん!」\r\nネールモントが隠すためにかけた布をはぎ取る。\r\nすると壁一面に、うちらの縄張りであることを示すグラフィティが現れた。\r\n\r\n「おし、いい感じだな!じゃ、次の場所に向かうぞ!」",
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"DiscIP.213013.1": "フル",
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"DiscIP.213013.2": "サビ",
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"DiscIP.213013.3": "秋に包まれて",
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@@ -138,7 +138,7 @@
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"DiscIP.213018.1": "フル",
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"DiscIP.213018.2": "サビ",
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"DiscIP.213018.3": "新商品の飲み物",
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"DiscIP.213018.4": "彼女の好きな炭酸飲料は、決まった曜日にだけ販売される。\r\n早く今日が来ないかと、コゼットは楽しみにしていた。\r\n\r\n店内には様々な商品が並んでいる。\r\nまず目に入ったのは、ヨーグルトのコーナー。\r\n定番のプレーンやいちご味だけでなく、雑穀味なんてものまであった。\r\n少し考えてから、彼女はすべての味をひとつずつ手に取る。\r\n\r\nドリンクコーナーには、目新しいものがなかった。\r\n定番の味ばかりで、興味がそそられない。\r\n――そうだ、炭酸水のアレンジレシピでも試してみようかな?\r\nコゼットはジュースと炭酸水を2本ずつ買い物かごに入れた。\r\n\r\n奥に進むと、左の棚に新商品が並んでいた。\r\nどうやら、水に溶かすと美味しいドリンクになる粉末のようだ。\r\n――気になるけど、普通のドリンクの3倍の値段はちょっと……\r\n価格差を見て躊躇ったコゼットだったが、結局は買うことに。\r\n\r\n最後に向かったのは、お目当ての炭酸飲料コーナー。\r\n夏限定のメロンソーダ味は、大陸南部産メロンの香りと弾ける泡が夏を感じさせてくれる。\r\n――3本じゃ足りないかな?1ケース欲しいけど、ひとりで持ち帰るには……\r\n\r\n悩んだ結果、5本だけかごに入れた。\r\nそれ以上は持てそうになかったからだ。\r\n今度来た時に、メロンソーダ味があるかどうかはわからない。\r\nけれど、その時はきっと新しい味に出会えるだろう。",
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"DiscIP.213018.4": "彼女の好きな炭酸飲料は、決まった曜日にだけ販売される。\r\n早く今日が来ないかと、コゼットは楽しみにしていた。\r\n\r\n店内には様々な商品が並んでいる。\r\nまず目に入ったのは、ヨーグルトのコーナー。\r\n定番のプレーンやいちご味だけでなく、雑穀味なんてものまであった。\r\n少し考えてから、彼女はすべての味をひとつずつ手に取る。\r\n\r\n隣のコーナーには、目新しいものがなかった。\r\n定番の味ばかりで、興味がそそられない。\r\n――そうだ、炭酸水のアレンジレシピでも試してみようかな?\r\nコゼットはジュースと炭酸水を2本ずつ買い物かごに入れた。\r\n\r\n奥に進むと、左の棚に新商品が並んでいた。\r\nどうやら、水に溶かすと美味しいドリンクになる粉末のようだ。\r\n――気になるけど、普通のドリンクの3倍の値段はちょっと……\r\n価格差を見て躊躇ったコゼットだったが、結局は買うことに。\r\n\r\n最後に向かったのは、お目当ての炭酸飲料コーナー。\r\n夏限定のメロンソーダ味は、大陸南部産メロンの香りと弾ける泡が夏を感じさせてくれる。\r\n――3本じゃ足りないかな?1ケース欲しいけど、ひとりで持ち帰るには……\r\n\r\n悩んだ結果、5本だけかごに入れた。\r\nそれ以上は持てそうになかったからだ。\r\n今度来た時に、メロンソーダ味があるかどうかはわからない。\r\nけれど、その時はきっと新しい味に出会えるだろう。",
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"DiscIP.213019.1": "フル",
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"DiscIP.213019.2": "サビ",
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"DiscIP.213019.3": "虚ろの中の美",
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@@ -154,15 +154,15 @@
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"DiscIP.213022.1": "フル",
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"DiscIP.213022.2": "サビ",
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"DiscIP.213022.3": "川より深い愛で",
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"DiscIP.213022.4": "華やかな舞台に挑む挑戦者よ、ワタシに従いなさい。\r\n迷う必要はないのよ。\r\nアナタの渇きを潤せる存在は、ワタシだけだもの。\r\n\r\n闘技場に絶対的な強者なんて存在しない。\r\n偶然敗北したからといって、実力を否定しなくていいのよ。\r\n運命の鍵は、いつだってアナタの手の中にある。\r\n諦めたらダーメ。\r\n思い出すのよ、スポットライトが灯る瞬間を。\r\n\r\n疲れたなら、ワタシが癒やしてあげる。\r\nおしゃべりにだって、好きなだけ付き合ってあげる。\r\nだから、もう少し頑張るのよ。\r\n\r\nワタシはひとりでいる時も、アナタのことが頭から離れなかったの。\r\nでも、だからこそアタシは、この呪いを深い塔の底に封じた。\r\n「ワタシを忘れないでちょうだい。アナタにとっても、まだ必要な存在でしょう?」",
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"DiscIP.213022.4": "華やかな舞台に挑む挑戦者よ、ワタシに従いなさい。\r\n迷う必要はないのよ。\r\nアナタの渇きを潤せる存在は、ワタシだけだもの。\r\n\r\n闘技場に絶対的な強者なんて存在しない。\r\n偶然敗北したからといって、実力を否定しなくていいのよ。\r\n運命の鍵は、いつだってアナタの手の中にある。\r\n諦めたらダーメ。\r\n思い出すのよ、スポットライトが灯る瞬間を。\r\n\r\n疲れたなら、ワタシが癒やしてあげる。\r\nおしゃべりにだって、好きなだけ付き合ってあげる。\r\nだから、もう少し頑張るのよ。\r\n\r\nワタシはひとりでいる時も、アナタのことが頭から離れなかったの。\r\nでも、だからこそワタシは、この呪いを深い塔の底に封じた。\r\n「ワタシを忘れないでちょうだい。アナタにとっても、まだ必要な存在でしょう?」",
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"DiscIP.213023.1": "フル",
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"DiscIP.213023.2": "サビ",
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"DiscIP.213023.3": "穢れなき純白",
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"DiscIP.213023.4": "純白の狭間で、少女は目を覚ました。\r\nしばらく彷徨っていると、彼女は自分が大切な使命を忘れていることに気づく。\r\nけれど、それが何なのかはわからなかった。\r\n外の世界でいくら時間が過ぎようと、少女は変わらぬ姿で、この場所を守り続ける。\r\n\r\nやがて、静寂の地に来訪者が訪れるようになった。\r\n少女はひっそりと、彼らが群れを成し、身の回りの装備を整えていく姿を見届ける。\r\n彼女は知っていたのだ。\r\n自分と彼らが、本質的に異なる存在であることを。\r\n\r\nある日、少女の前に満身創痍の巡遊者が現れた。\r\n「あなたが神の使いですね……やっと、たどり着いたんだ……」\r\n「はい?塔の頂はまだ先ですよ」\r\n「もしかして、迎えに……?」\r\n「いえ、そういうわけでもありませんが」\r\n\r\n少女は冷たい口調で答えた。\r\nしかし、巡遊者は藁にも縋る思いで、傷だらけの手を伸ばす。\r\n\r\n「どうか、助けてください。まだ、死にたくないんです……」\r\n\r\nその一言で少女は自らの使命を思い出し、巡遊者の傷を癒やす。\r\n巡遊者が目を覚ますと、周囲には誰の姿もなかった。\r\n少女は一度きりの関係だとばかり思っていたが、それ以来、新しい傷を負うたびに訪れる巡遊者に困惑する。\r\n\r\n「あんな重武装されたら敵わないって!あの鎧さえなければ勝てるのに……」\r\n「最近、仲間のひとりが神器を手に入れたんだ。いいよなぁ……」\r\n「大荒漠って行ったことあるか?あそこで砂蠍の肉を煮て食べたんだけど、味はちょっと……」\r\n「星ノ塔だけじゃない、いろんな場所に行ったよ。でもさ……時々、故郷の夜空が恋しくなるんだ」\r\n\r\n少女の存在を知る者は徐々に増えていったが、彼女は新しい顔ぶれに対してはなにも答えない。\r\n言葉を交わす相手は、いつもの巡遊者だけ。\r\n\r\nあれから長い時が経過した。\r\nこの日は、一人の老いた男が少女の前に姿を表す。\r\n\r\n「何年経っても、お前は変わらないな……」\r\n「……あなたの命は尽きかけてますね」\r\n「ははっ。棺桶に入る前に、これを渡しておきたかったんだ……」\r\n\r\n老人は懐から木の箱を取り出す。\r\nその中に入っていたのは、純白の羽だった。\r\n\r\n「お前を覚えてる奴は、もう誰も残ってない……だから、せめて俺だけでも、何かを残してやりたかった」\r\n「限界なんでしょう。話さないほうがいいですよ」\r\n「ふっ……ありがとう。あのとき、俺を助けてくれて……ありがとう」\r\n\r\n今日も少女は、変わることのない純白の羽を見つめていた。\r\nあれ以来、彼女は口を閉ざしている。",
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"DiscIP.213023.4": "純白の狭間で、少女は目を覚ました。\r\nしばらく彷徨っていると、彼女は自分が大切な使命を忘れていることに気づく。\r\nけれど、それが何なのかはわからなかった。\r\n外の世界でいくら時間が過ぎようと、少女は変わらぬ姿で、この場所を守り続ける。\r\n\r\nやがて、静寂の地に来訪者が訪れるようになった。\r\n少女はひっそりと、彼らが群れを成し、身の回りの装備を整えていく姿を見届ける。\r\n彼女は知っていたのだ。\r\n自分と彼らが、本質的に異なる存在であることを。\r\n\r\nある日、少女の前に満身創痍の巡遊者が現れた。\r\n「あなたが神の使いですね……やっと、たどり着いたんだ……」\r\n「はい?塔の頂はまだ先ですよ」\r\n「もしかして、迎えに……?」\r\n「いえ、そういうわけでもありませんが」\r\n\r\n少女は冷たい口調で答えた。\r\nしかし、巡遊者は藁にも縋る思いで、傷だらけの手を伸ばす。\r\n\r\n「どうか、助けてください。まだ、死にたくないんです……」\r\n\r\nその一言で少女は自らの使命を思い出し、巡遊者の傷を癒やす。\r\n巡遊者が目を覚ますと、周囲には誰の姿もなかった。\r\n少女は一度きりの関係だとばかり思っていたが、それ以来、新しい傷を負うたびに訪れる巡遊者に困惑する。\r\n\r\n「あんな重武装されたら敵わないって!あの鎧さえなければ勝てるのに……」\r\n「最近、仲間のひとりが神器を手に入れたんだ。いいよなぁ……」\r\n「大砂漠って行ったことあるか?あそこで砂蠍の肉を煮て食べたんだけど、味はちょっと……」\r\n「星ノ塔だけじゃない、いろんな場所に行ったよ。でもさ……時々、故郷の夜空が恋しくなるんだ」\r\n\r\n少女の存在を知る者は徐々に増えていったが、彼女は新しい顔ぶれに対してはなにも答えない。\r\n言葉を交わす相手は、いつもの巡遊者だけ。\r\n\r\nあれから長い時が経過した。\r\nこの日は、一人の老いた男が少女の前に姿を表す。\r\n\r\n「何年経っても、お前は変わらないな……」\r\n「……あなたの命は尽きかけてますね」\r\n「ははっ。棺桶に入る前に、これを渡しておきたかったんだ……」\r\n\r\n老人は懐から木の箱を取り出す。\r\nその中に入っていたのは、純白の羽だった。\r\n\r\n「お前を覚えてる奴は、もう誰も残ってない……だから、せめて俺だけでも、何かを残してやりたかった」\r\n「限界なんでしょう。話さないほうがいいですよ」\r\n「ふっ……ありがとう。あのとき、俺を助けてくれて……ありがとう」\r\n\r\n今日も少女は、変わることのない純白の羽を見つめていた。\r\nあれ以来、彼女は口を閉ざしている。",
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||||
"DiscIP.213024.1": "フル",
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"DiscIP.213024.2": "サビ",
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"DiscIP.213024.3": "休日の泡",
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"DiscIP.213024.4": "早く帰りたい一心で店員が時計を眺めていると、巡遊者が慌ただしくコンビニに駆け込んできた。\r\n「え、今日も来たの?」\r\n「この前の神器が高値で売れたからって、次はどうなるかわからないんじゃない?」\r\n「まぁ、いいけど……星ノ塔で願い事をするには、代償が必要だよ?」\r\n\r\n店員はなにやら思案し、ただぼんやりしているだけだった。\r\n「棚の整理は……うーん、明日でいっか。ふぁぁ~」\r\n徹夜でゲームをしていたせいだろう。\r\n勤務時間中にもかかわらず、店員は大きなあくびをした。\r\n「ん?なんか店内がゲームの世界に見えてきたかも……」\r\n「あそこに並んでるのはポーションで、これは……おっ」\r\n店員の視線の先には、ショッピングカートがあった。\r\n「……車輪がついてるし、車みたいなもんじゃない?」\r\n\r\n「ポーシア~、まだやってる?」\r\n――シャアアッ。\r\n「……って、何の音?」\r\n\r\n謎の音に疑問を持ちながら、少女は店内に足を踏み入れる。\r\nすると客は、いつも通りの疲れた表情で、謎の体勢を取っている店員と目があった。\r\n「ど、どうしてカートの中に……?」\r\n「いや~、色々あって……それより、出るの手伝ってくれない?」",
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"DiscIP.213024.4": "早く帰りたい一心で店員が時計を眺めていると、巡遊者が慌ただしくコンビニに駆け込んできた。\r\n「え、今日も来たの?」\r\n「この前の神器が高値で売れたからって、次はどうなるかわからないんじゃない?」\r\n「まぁ、いいけど……星ノ塔で願いをするには、代償が必要だよ?」\r\n\r\n店員はなにやら思案し、ただぼんやりしているだけだった。\r\n「棚の整理は……うーん、明日でいっか。ふぁぁ~」\r\n徹夜でゲームをしていたせいだろう。\r\n勤務時間中にもかかわらず、店員は大きなあくびをした。\r\n「ん?なんか店内がゲームの世界に見えてきたかも……」\r\n「あそこに並んでるのはポーションで、これは……おっ」\r\n店員の視線の先には、ショッピングカートがあった。\r\n「……車輪がついてるし、車みたいなもんじゃない?」\r\n\r\n「ポーシア~、まだやってる?」\r\n――シャアアッ。\r\n「……って、何の音?」\r\n\r\n謎の音に疑問を持ちながら、少女は店内に足を踏み入れる。\r\nするといつも通りの疲れた表情で、謎の体勢をとっている店員と目があった。\r\n「ど、どうしてカートの中に……?」\r\n「いや~、色々あって……それより、出るの手伝ってくれない?」",
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||||
"DiscIP.213025.1": "フル",
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||||
"DiscIP.213025.2": "サビ",
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"DiscIP.213025.3": "甘い招待",
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@@ -198,11 +198,11 @@
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"DiscIP.214001.1": "フル",
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||||
"DiscIP.214001.2": "サビ",
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"DiscIP.214001.3": "在し日の記憶",
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"DiscIP.214001.4": "「古の猫神ネコニャーニャーニャンコ!」\r\n……うぅ、言いづらいし威厳も足りない。\r\n次のページを見てみよう。\r\n「我の行く手を阻む者は、誰であれ許さぬ――魔神の眼、開放!」\r\n良い、参考にしよう!\r\n「ねーカシミラ!これ決め台詞にどうかな?」\r\nシャトンは本の山から顔を出し、ボロボロの魔法書をカシミラに見せた。\r\n「ああ。いいんじゃないか」\r\n適当に返事をしつつも、魔法書に危ない呪文が書かれていないか一瞬で判断する。\r\nいかにも子ども騙しの内容は、部屋をぴょんぴょん跳ね回ってるシャトンにピッタリだった。\r\nちょっとしたことで人を呼び、カッコいいセリフを考える姿を見ていると、本当に子どものように思えてくる。\r\n「……劇団白猫の隊員は、なにがあっても仲間に銃口を向けてはいけない」\r\n「シャトン、これで今月何回目だ?」\r\n「わかった、わかったって。反省してまーす」\r\nシャトンはしぶしぶスナイパーライフルを置いた。\r\n戦闘シーンの妄想をしていたせいで、勢い余ってカシミラに照準を合わせてしまったのだ。\r\n\r\nこれまでシャトンは、何度捨てられてきたか数え切れない。\r\n幼さの残る瞳で、哀れみを買っていれば結果は違ったはず。\r\nそれでも少女は、自分の力で価値を証明したかった。\r\n\r\n――カシミラ、彼女を連れて行って。\r\n少女は手を引かれ、建物の影を縫うように消えていった。\r\n「団長の言葉は気にしなくていい」\r\n彼女の手は、とても温かかった。\r\n「大丈夫だ、私が手を握っている」\r\n\r\n「シャトン、星ノ塔でぼーっとするな」\r\nその言葉でシャトンの意識は現実に引き戻される。\r\nしかし、巨大な星骸の腕が容赦なく振り下ろされようとしていた。\r\n「魔神の眼――開放!」\r\n\r\n「ふふん。劇団白猫のメンバーは、爆発しても振り返らないんだよ」\r\n「そんなどうでもいいルールだけは覚えてるのか」\r\nため息をつくカシミラと次の戦闘準備に取りかかるシャトンの動きは対象的だった。\r\n\r\n「カシミラ!カシミラ!」\r\nシャトンはポスターのポーズを真似しながら、カシミラの背中に向かって敬礼をする。\r\nその背中は、あの日と変わらないように見えた。\r\n\r\n「大丈夫だ、私が手を握っている」\r\nたとえ、君が約束を忘れたとしても。\r\n置いていかれたところで、追いついてみせる。",
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"DiscIP.214001.4": "「古の猫神ネコニャーニャーニャンコ!」\r\n……うぅ、言いづらいし威厳も足りない。\r\n次のページを見てみよう。\r\n「我の行く手を阻む者は、誰であれ許さぬ――魔神の眼、開放!」\r\n良い、参考にしよう!\r\n「ねーカシミラ!これ決め台詞にどうかな?」\r\nシャトンは本の山から顔を出し、ボロボロの魔法書をカシミラに見せた。\r\n「ああ。いいんじゃないか」\r\n適当に返事をしつつも、魔法書に危ない呪文が書かれていないか一瞬で判断する。\r\nいかにも子ども騙しの内容は、部屋をぴょんぴょん跳ね回ってるシャトンにピッタリだった。\r\nちょっとしたことで人を呼び、カッコいいセリフを考える姿を見ていると、本当に子どものように思えてくる。\r\n「……劇団白猫の隊員は、なにがあっても仲間に銃口を向けてはいけない」\r\n「シャトン、これで今月何回目だ?」\r\n「わかった、わかったって。反省してまーす」\r\nシャトンはしぶしぶスナイパーライフルを置いた。\r\n戦闘シーンの妄想をしていたせいで、勢い余ってカシミラに照準を合わせてしまったのだ。\r\n\r\nこれまでシャトンは、何度捨てられてきたか数え切れない。\r\n幼さの残る瞳で、哀れみを買っていれば結果は違ったはず。\r\nそれでも少女は、自分の力で価値を証明したかった。\r\n\r\n――カシミラ、彼女を連れて行って。\r\n少女は手を引かれながら、建物の影を縫うように足を進める。\r\n「団長の言葉は気にしなくていい」\r\n彼女の手は、とても温かかった。\r\n「大丈夫だ、私が手を握っている」\r\n\r\n「シャトン、星ノ塔でぼーっとするな」\r\nその言葉でシャトンの意識は現実に引き戻される。\r\nしかし、巨大な星骸の腕が容赦なく振り下ろされようとしていた。\r\n「魔神の眼――開放!」\r\n\r\n「ふふん。劇団白猫のメンバーは、爆発しても振り返らないんだよ」\r\n「そんなどうでもいいルールだけは覚えてるのか」\r\nため息をつくカシミラと次の戦闘準備に取りかかるシャトンの動きは対象的だった。\r\n\r\n「カシミラ!カシミラ!」\r\nシャトンはポスターのポーズを真似しながら、カシミラの背中に向かって敬礼をする。\r\nその背中は、あの日と変わらないように見えた。\r\n\r\n「大丈夫だ、私が手を握っている」\r\nたとえ、君が約束を忘れたとしても。\r\n置いていかれたところで、追いついてみせる。",
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||||
"DiscIP.214002.1": "フル",
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"DiscIP.214002.2": "サビ",
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"DiscIP.214002.3": "空と花の詩",
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"DiscIP.214002.4": "清月二十一日、雨のち晴れ。\r\n「この日を私は記しておかなくてはなりません。星ノ塔に記憶を奪われたときのために……」\r\n\r\nあの時、ナノハは用意周到に逃亡計画を立てた。\r\n朝焼けの時刻に出発し、途中で3回休憩を挟みながら、痕跡を残さぬように注意を払いつつ進んだ。\r\nそれは師匠に弟子入りして以来、最も大胆かつ規律を逸脱した行動だった。\r\nしかし、彼女は日が沈む頃になって、師匠が弟子の家出に気づいていないだけの可能性に思い至る。\r\nそう思ったナノハは、夜遅くにこっそり庭へ戻った。\r\n遠くから師匠の部屋に灯りがついていることを確認して安堵する。\r\n荷物を片付けてから、いつものように就寝の挨拶をしに行った。\r\n気づかれていないのであれば良かったが、そう都合良くはいかない。\r\n「屋敷の外は楽しかったかい?」\r\n突然の言葉に驚いたナノハは、言い訳する余裕もなく頭を下げた。\r\n「ナノハ……お前さんは今日、隠密術の訓練をしてたようだが……ふふ。その程度では、まだまだ修行が足りないね」\r\n師匠に叱られなかったことが、ナノハには信じられなかった。\r\nだが、それで終わりではない。\r\n「けれど、なんにも言わずに姿を消したのはなぜだい?もしあちきが、行先も告げずに姿を消したら、お前さんは……」\r\n\r\nあの夜をどんな気持ちで過ごしていたのか、ナノハはよく思い出せなかった。\r\n「師匠がいなくなってしまうかもしれない」という恐怖心を抱いていたことは、はっきりと覚えている。\r\n翌日、抜け殻のような状態で筆を執り、何枚もの反省文を書いた。\r\n\r\nそれから7日間、師匠とは一言も話さずに過ごす。\r\n寝坊しても叱られなかった日は、逆に怖くなってさらに長い反省文を書いた。\r\n8日目の朝。\r\n扉を開けると、そこには師匠が立っていた。\r\n――ああ、許してくださったのですね。\r\n\r\nけれど、それは勘違いだったのかもしれない。\r\nある日、師匠は組織の命で極秘任務に派遣された。\r\n彼女が不在の間も、ナノハは黙々と訓練に励んだ。\r\n少しでも師匠の負担を軽くしたい一心で。\r\nナノハは信じていた。\r\nいつものように、今回も数日で帰ってきてくれるはず。\r\n長くても半月ほどだろう、と。\r\nなぜなら、師匠が言っていたように、忍者にとっての家はここだけだからだ。\r\nしかし、いつになっても彼女は帰ってこなかった。\r\n――これは、きっとあの時の罰に違いない。\r\n\r\n出発前、ナノハの様子を見に行くと、気持ち良さそうに眠っていた。\r\nそこで先日、そっと塀を越えて戻ってきたナノハが、何食わぬ顔で就寝の挨拶をしにきた時の会話を思い出す。\r\n少し厳しくすると、涙目になっていたことが記憶にも新しい。\r\n7日目の朝。\r\n滲んだ文字で、「師匠、行かないでください」と書かれていた。\r\n\r\nもっとも、あちきはとっくに彼女を許していた。",
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"DiscIP.214002.4": "清月二十一日、雨のち晴れ。\r\n「この日を私は記しておかなくてはなりません。星ノ塔に記憶を奪われたときのために……」\r\n\r\nあの時、ナノハは用意周到に逃亡計画を立てた。\r\n朝焼けの時刻に出発し、途中で3回休憩を挟みながら、痕跡を残さぬように注意を払いつつ進んだ。\r\nそれは師匠に弟子入りして以来、最も大胆かつ規律を逸脱した行動だった。\r\nしかし、彼女は日が沈む頃になって、師匠が弟子の家出に気づいていないだけの可能性に思い至る。\r\nそう思ったナノハは、夜遅くにこっそり庭へ戻った。\r\n遠くから師匠の部屋に灯りがついていることを確認して安堵する。\r\n荷物を片付けてから、いつものように就寝の挨拶をしに行った。\r\n気づかれていないのであれば良かったが、そう都合良くはいかない。\r\n「屋敷の外は楽しかったかい?」\r\n突然の言葉に驚いたナノハは、言い訳する余裕もなく頭を下げた。\r\n「ナノハ……お前さんは今日、隠密術の訓練をしてたようだが……ふふ。その程度では、まだまだ修行が足りないね」\r\n師匠に叱られなかったことが、ナノハには信じられなかった。\r\nだが、それで終わりではない。\r\n「けれど、なんにも言わずに姿を消したのはなぜだい?もしあちきが、行先も告げずに姿を消したら、お前さんは……」\r\n\r\nあの夜をどんな気持ちで過ごしていたのか、ナノハはよく思い出せなかった。\r\n「師匠がいなくなってしまうかもしれない」という恐怖心を抱いていたことは、はっきりと覚えている。\r\n翌日、抜け殻のような状態で筆を執り、何枚もの反省文を書いた。\r\n\r\nそれから7日間、師匠とは一言も話さずに過ごす。\r\n寝坊しても叱られなかった日は、逆に怖くなってさらに長い反省文を書いた。\r\n8日目の朝。\r\n扉を開けると、そこには師匠が立っていた。\r\n――ああ、許してくださったのですね。\r\n\r\nけれど、それは勘違いだったのかもしれない。\r\nある日、師匠は組織の命で極秘任務に派遣された。\r\n彼女が不在の間も、ナノハは黙々と訓練に励んだ。\r\n少しでも師匠の負担を軽くしたい一心で。\r\nナノハは信じていた。\r\nいつものように、今回も数日で帰ってきてくれるはず。\r\n長くても半月ほどだろう、と。\r\nなぜなら、師匠が言っていたように、忍者にとっての家はここだけだからだ。\r\nしかし、いつになっても彼女は帰ってこなかった。\r\n――これは、きっとあの時の罰に違いない。\r\n\r\n出発前、あちきが様子を見に行くと、ナノハは気持ち良さそうに眠っていた。\r\nそこで先日、そっと塀を越えて戻ってきたナノハが、何食わぬ顔で就寝の挨拶をしにきた時の会話を思い出す。\r\n少し厳しくすると、涙目になっていたことが記憶にも新しい。\r\n7日目の朝。\r\n滲んだ文字で、「師匠、行かないでください」と書かれていた。\r\n\r\nもっとも、あちきはとっくに彼女を許していた。",
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"DiscIP.214003.1": "???",
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"DiscIP.214003.2": "???",
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"DiscIP.214003.3": "???",
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@@ -242,7 +242,7 @@
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"DiscIP.214012.1": "フル",
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"DiscIP.214012.2": "サビ",
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"DiscIP.214012.3": "見据える先に",
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"DiscIP.214012.4": "アグリ・ユニオン本部。\r\n会議が始まってから、すでに4時間が経過している。\r\nカーン、カーン。\r\n正午を知らせる時計の音に驚いた鳥たちは、一斉に羽ばたいていった。\r\n\r\n会議室のドアが内側から開かれた。\r\n制服を身にまとった従業員たちは頭を下げ、上座に座る老人が出てくるところを待っている。\r\nそれは、老人の右隣に座っていた少女――ダリシアも例外ではない。\r\nドア付近で立ち止まった老人は、杖で地面を軽く叩いた。\r\nダリシアは顔を上げると、相手の襟元で輝く鳥の形をしたブローチを目で追う。\r\nブラックオパールに鮮やかなルビーを添えた、飛び立つカラスのデザイン。\r\nそれは、アグリ・ユニオン元老院のオウム議会のメンバーである証。\r\n\r\n「ダリシア、失望させるなよ」\r\n「はい」\r\n\r\n会議の終了後、ダリシアは廊下の突き当りの部屋に戻った。\r\n部屋の主人は、いつものように落ち着いて帽子をかける。\r\n先ほどの会議で得た成果――1枚の書類を机に放ると、彼女はわずかに笑みを浮かべた。\r\n\r\n「どうやら、うまく進んだようですね」\r\n「まだ計画の第一歩に過ぎない」\r\n彼女は部下の男を気にも留めず、十字星大陸の地図を見つめていた。\r\n「資金や材料、実験場所は提供するわ」\r\n「できるだけ早く結果を出してちょうだい……元老院が入れ替わる前にね」\r\nダーツはきれいな弧を描きながら、次の赴任先――フィーリエに命中した。",
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"DiscIP.214012.4": "アグリ・ユニオン本部。\r\n会議が始まってから、すでに4時間が経過している。\r\nカーン、カーン。\r\n正午を知らせる時計の音に驚いた鳥たちは、一斉に羽ばたいていった。\r\n\r\n会議室のドアが内側から開かれた。\r\n制服を身にまとった従業員たちは頭を下げ、上座に座る老人が出てくるところを待っている。\r\nそれは、老人の右隣に座っていた少女――ダリシアも例外ではない。\r\nドア付近で立ち止まった老人は、杖で地面を軽く叩いた。\r\nダリシアは顔を上げると、相手の襟元で輝く鳥の形をしたブローチを目で追う。\r\nブラックオパールに鮮やかなルビーを添えた、飛び立つカラスのデザイン。\r\nそれは、アグリ・ユニオン元老院のオウム議会のメンバーである証。\r\n\r\n「ダリシア、失望させるなよ」\r\n「はい」\r\n\r\n会議の終了後、ダリシアは廊下の突き当りの部屋に戻った。\r\n部屋の主人は、いつものように落ち着いて帽子をかける。\r\n先ほどの会議で得た成果――1枚の書類を机に放ると、彼女はわずかに笑みを浮かべた。\r\n\r\n「どうやら、うまく進んだようですね」\r\n「まだ計画の第一歩に過ぎない」\r\n彼女は部下の男を気にも留めず、ノヴァ大陸の地図を見つめていた。\r\n「資金や材料、実験場所は提供するわ」\r\n「できるだけ早く結果を出してちょうだい……元老院が入れ替わる前にね」\r\nダーツはきれいな弧を描きながら、次の赴任先――フィーリエに命中した。",
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"DiscIP.214013.1": "フル",
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"DiscIP.214013.2": "サビ",
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"DiscIP.214013.3": "白紙の航海図",
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@@ -251,10 +251,10 @@
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"DiscIP.214014.2": "サビ",
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"DiscIP.214014.3": "甘く咲く時間",
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"DiscIP.214014.4": "「こっちに果物がたくさんある。魔法で全部落とすよ」\r\n「キャッチは任せて……わっ、こんなにたくさん!」\r\n「お、降りられなくなっちゃった……」\r\n「フユカ、気をつけて!大丈夫、ゆっくり……」\r\n「うぅ……」\r\n「安心して、私がちゃーんと受け止めるから」\r\n\r\n仲間たちが話している様子を、ナズナは幸せそうに見つめている。\r\n「みんな、頑張ってね~、わたしは隣で休んでおくよ」\r\n「お腹空いたし、先にもらっちゃおうかな」\r\n熟した果物を前にして、ナズナは生唾を飲み込む。\r\n\r\n口を大きく開けて果物をかじると、甘い果汁が口の中に広がった。\r\n「おっ、すごく甘いじゃーん」\r\nナズナは満足そうに目を細めて足を揺らす。\r\n「ねぇ、一口食べる?」\r\n肌身離さず持ち歩いているぬいぐるみに話しかける。\r\n「ふふっ、あーん……って、わたしが食べるんだけどね~」\r\n\r\n「ナズナ、もう食べちゃってるの?」\r\n「食べる担当の人も必要かなーって」\r\n「よくもそんな言い訳を……」\r\n「はいはい、ケンカしないの。みんなで一緒に食べましょー」\r\n\r\nいつもと変わらない一日。\r\n豊作の季節、再会の季節。\r\n果物よりも、友達と過ごした日々のほうが甘かった。",
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"DiscIP.214015.1": "???",
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"DiscIP.214015.2": "???",
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"DiscIP.214015.3": "???",
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"DiscIP.214015.4": "???",
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"DiscIP.214015.1": "フル",
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"DiscIP.214015.2": "サビ",
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"DiscIP.214015.3": "鹿の声",
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"DiscIP.214015.4": "これは、随分と昔の出来事だ。\r\nある日の午後、巡遊者のナツカは奇妙な出会いを果たす。\r\n\r\n魔物の行方を調べるために、彼女は一人で森を調査していた。\r\n開けた場所にテントを設置し、環境情報や一日の行動記録をノートにまとめていく。\r\n一通り書き終えると、疲れからか少女はうとうとしてしまう。\r\nすると、近くから動物の鳴き声が聞こえてきた。\r\nどうやら、鹿が集まってきたようだ。\r\n\r\n「疲れてるのよね?」\r\n「……ちょっとだけ」\r\n「一人で大変だったでしょう?」\r\n「ううん、平気」\r\n「あなたは悪くないのに、いつまでこんな生活を続けるの?」\r\n「……」\r\n「あなたのことを知る人はいない。そうやってノートをまとめて巡遊者に共有したところで、誰も感謝しない。だから――」\r\n「やめてっ!少し、休みたい……」\r\n\r\n「こんなお話は知ってる?女の子は湖の近くで奇妙な白いうさぎを見つけると、行き先が気になって付いていったんだ。すると、奇妙な世界に迷い込んじゃってね……」\r\n「あ、知ってます。女の子が部屋に戻って休んでたら、鏡を通して現実と反対の世界に――」\r\n「――ところで、どうして今この話をしているのか分かるかな?」\r\n「……その女の子と同じように、私も夢を?」\r\n\r\nナツカは自分と会話している鹿をまじまじと見つめる。\r\n「ここが星ノ塔の中なら理解できるけど……」\r\n\r\n――パッ。\r\n手から滑り落ちた本の音で、彼女は現実に引き戻される。\r\nやはり、夢だったようだ。",
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"DiscIP.214016.1": "???",
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"DiscIP.214016.2": "???",
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"DiscIP.214016.3": "???",
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@@ -286,11 +286,11 @@
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"DiscIP.214023.1": "フル",
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"DiscIP.214023.2": "サビ",
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"DiscIP.214023.3": "虹を描こう",
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"DiscIP.214023.4": "最近、スケートボードのベアリングが錆びたせいで、滑りが悪くなった。\r\nそれに、バットも手に馴染んでいない。\r\nミネルバは少し疲れを感じているようだが、原因は分からなかった。\r\n学業の調子が悪かったのだろうか?\r\nそうではない。\r\n今学期もプラチナ貴族学院の奨学金をもらえる自信はあった。\r\nなら、ウィンドアッシュにトラブルが?\r\nいや……ここしばらく、縄張り争いはしていない。\r\n残るは帝国騎士と日課のように繰り返している鬼ごっこだが、それもまた違う。\r\nこれといったトラブルもないのにもかかわらず、なぜか疲れている。\r\n日常生活に興味が湧かないのだ。\r\n\r\n「これがあれば、姉御が元気になってくれんのか?」\r\n「そこまで私たちと年齢差があるわけじゃないし、本当はもっと遊びたいはず」\r\n二人は大量のスプレーを持って、ウィンドアッシュに帰ってきた。\r\n\r\n「遊びにいきましょう、姉御」\r\n「でもよ……」\r\n「これを見たら、気が変わるかもしれないじゃん!」\r\nシュッ――\r\n鮮やかな赤が、ミネルバの視界を染める。\r\n「今日は天気もいいじゃん、姉御」\r\n\r\nいまいち気乗りしない様子だったが、ミネルバは港まで行った。\r\nどうやら、しばらく外の空気を吸っていなかったようだ。\r\n「姉御、このボールが打てるかな!」\r\nミネルバは反射的にバットを振った。\r\n新義絶にボールがヒットした瞬間、悩みがすっと軽くなったように感じる。\r\n「姉御の笑顔、久しぶりに見た気がしますね」\r\n「なんか、私たちと変わらない女の子って感じじゃん!」\r\n「あっ、顔に塗料が……」\r\n「気にする必要ねぇよ。喧嘩になったら血くらい付くだろ。そういや、何を描くんだ?」\r\n「うーん、そうですね……虹なんてどうです?」",
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"DiscIP.214024.1": "???",
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"DiscIP.214024.2": "???",
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"DiscIP.214024.3": "???",
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"DiscIP.214024.4": "???",
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"DiscIP.214023.4": "最近、スケートボードのベアリングが錆びたせいで、滑りが悪くなった。\r\nそれに、バットも手に馴染んでいない。\r\nミネルバは少し疲れを感じているようだが、原因は分からなかった。\r\n学業の調子が悪かったのだろうか?\r\nそうではない。\r\n今学期もプラチナ貴族学院の奨学金をもらえる自信はあった。\r\nなら、ウィンドアッシュにトラブルが?\r\nいや……ここしばらく、縄張り争いはしていない。\r\n残るは帝国騎士と日課のように繰り返している鬼ごっこだが、それもまた違う。\r\nこれといったトラブルもないのにもかかわらず、なぜか疲れている。\r\n日常生活に興味が湧かないのだ。\r\n\r\n「これがあれば、姉御が元気になってくれんのか?」\r\n「そこまで私たちと年齢差があるわけじゃないし、本当はもっと遊びたいはず」\r\n二人は大量のスプレーを持って、ウィンドアッシュに帰ってきた。\r\n\r\n「遊びにいきましょう、姉御」\r\n「でもよ……」\r\n「これを見たら、気が変わるかもしれないじゃん!」\r\nシュッ――\r\n鮮やかな赤が、ミネルバの視界を染める。\r\n「今日は天気もいいじゃん、姉御」\r\n\r\nいまいち気乗りしない様子だったが、ミネルバは港まで行った。\r\nどうやら、しばらく外の空気を吸っていなかったようだ。\r\n「姉御、このボールが打てるかな!」\r\nミネルバは反射的にバットを振った。\r\nバットにボールがヒットした瞬間、悩みがすっと軽くなったように感じる。\r\n「姉御の笑顔、久しぶりに見た気がしますね」\r\n「なんか、私たちと変わらない女の子って感じじゃん!」\r\n「あっ、顔に塗料が……」\r\n「気にする必要ねぇよ。喧嘩になったら血くらい付くだろ。そういや、何を描くんだ?」\r\n「うーん、そうですね……虹なんてどうです?」",
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"DiscIP.214024.1": "フル",
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"DiscIP.214024.2": "サビ",
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"DiscIP.214024.3": "地底の彼方へ!",
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"DiscIP.214024.4": "宝探し――\r\n巡遊者の目標が星ノ塔から神器に変化した時、勇気と希望に満ちた言葉は、人々の生活から徐々に消えていった。\r\n\r\n「宝探しをしよう!」\r\nランチの準備をしているアヤメは手を止めた。\r\n「ほ、本気で言ってるの!?」\r\nセイナは朝早く出かけたが、条件の良い依頼はすでになくなっていたようだ。\r\nしかし、その帰り道に見つけたドーラを稼ぐ方法が、宝探しだった。\r\n神器は希少性の高さから、探し求めている上流階級の人は少なくない。\r\n遺跡から発掘された骨董品は特に人気があり、想像もつかない値段で取引されることもある。\r\n\r\n「ほら、この都市の周辺には、未探索の遺跡がたくさんあるはずだよ」\r\n「うーん……でも、星ノ塔を登るより大変じゃないかな?」\r\nこれ以上は何を言っても無駄だと悟ったアヤメは、荷物をまとめて準備をする。\r\n「そういえば、コハクは?あっ、パンも持っていくよね」\r\nコハクは猫のようにサンルーフから飛び降りてきた……1匹のリスと共に。\r\n「この子、迷子みたい」\r\n「なら、お宝を探しながら、家を探してあげようか」\r\nこうして宝探し小隊は森へ向かって出発した。\r\n\r\n森に来てから、数時間が経過している。\r\n想像以上の広さから、迷う危険性が出てきた。\r\n「ここまで来て諦めるのは……」\r\n「も、もう少し進んでみようよ」\r\nそろそろ帰ろうか、という空気になっていたところで、突然コハクの懐からリスが飛び降り、森の奥へ走っていく。\r\n3人は顔を見合わせ、そのまま追いかけることに。\r\n行く手を塞ぐ蔓や根を処理していくと、地下に続く遺跡の入口が現れた。\r\n「遺跡の入口だよ!」\r\n「セイナ、気をつけて」\r\n「大丈夫、ちょっと様子見てくるね!」\r\n\r\n「キーキー」\r\nリスは家を見つけてくれた感謝を伝えるかのように、コハクのそばに寄ってきた。\r\n一方のコハクは、遺跡を見つけてくれたお礼に、リスを優しく撫でる。\r\nセイナは下に繋がる蔓を掴むと、深呼吸をしてからカウントを始めた。\r\n「3、2、1……ジャンプ!」",
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"DiscIP.214025.1": "???",
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"DiscIP.214025.2": "???",
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"DiscIP.214025.3": "???",
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