Update - 1.13.0.124

EN: 1.13.0.124
CN: 1.13.0.124
JP: 1.13.0.128
KR: 1.13.0.130
This commit is contained in:
SL1900
2026-07-21 12:30:00 +09:00
parent a12087abad
commit 8c4bd41668
1334 changed files with 873026 additions and 95164 deletions
@@ -184,11 +184,11 @@
"CharacterArchiveContent.11401.1": "基本情報",
"CharacterArchiveContent.11401.2": "*****",
"CharacterArchiveContent.11402.1": "巡遊者になった理由",
"CharacterArchiveContent.11402.2": "ゲーム機・ユーザー別プレイ時間\r\n\r\n第1位:シャトン様:2408.6時間\r\n第2位:カシミラ:1059.2時間\r\n第3位:ベニト:986.5時間\r\n……",
"CharacterArchiveContent.11402.2": "ふっふー、我こそは『漆黒の力』を継承せし者なり!\r\n輝きを失いし同胞たちに火を灯すべく、シャトン様が火種となるのだ!",
"CharacterArchiveContent.11403.1": "履歴書からの抜粋(1)",
"CharacterArchiveContent.11403.2": "ゲーム・ユーザー別ランキング\r\n\r\n第1位:カシミラ\r\n第2位:シャトン様\r\n……\r\nベニト:シーズンランキング最低条件未達成",
"CharacterArchiveContent.11403.2": "ゲーム・ユーザー別プレイ時間\r\n\r\n第1位:シャトン様:2408.6時間\r\n第2位:カシミラ:1059.2時間\r\n第3位:ベニト:986.5時間\r\n……",
"CharacterArchiveContent.11404.1": "履歴書からの抜粋(2)",
"CharacterArchiveContent.11404.2": "自己評価\r\n\r\n自己評価とかはよくわからないけど、シャトン様の実力なら魔王がよく知ってるでしょ?",
"CharacterArchiveContent.11404.2": "ゲーム・ユーザー別ランキング\r\n\r\n第1位:カシミラ\r\n第2位:シャトン様\r\n……\r\nベニト:シーズンランキング最低条件未達成",
"CharacterArchiveContent.11405.1": "履歴書からの抜粋(3)",
"CharacterArchiveContent.11405.2": "『ネコ神宣戦語録』\r\n\r\n古のネコ神の名において、鉄槌を下す!\r\n赤き月が空に浮かぶとき、血の扉は開かれる。\r\n敗北を喫する者は呪いにより深淵へと堕ちるだろう。\r\nイビルアイ――解放!逃げ場はないと思え!\r\nデストロイレーザー――焼き払え!\r\nこれぞ漆黒の力の怒り!シャトン様の力!!!!\r\n……\r\n(ウィロー注:『ネコ神宣戦語録』なる書物は確認されませんでした。したがって、本書は本人による著作であろうと判断できます)",
"CharacterArchiveContent.11406.1": "履歴書からの抜粋(4)",
@@ -939,5 +939,31 @@
"CharacterArchiveContent.15912.1": "玄術と医術",
"CharacterArchiveContent.15912.2": "クルニスが雲笈道場を見学していたときのこと。地べたに突っ伏しながら、猛烈な勢いで筆を走らせるチーシアの姿が視界に入った。\r\n\r\n「宿題でもしてるのかい?」\r\n興味を惹かれて近づいた瞬間、クルニスは度肝を抜かれた。所狭しと並べられた紙には、何やら文字のようなものが描かれている。その鬼気迫る様子は、とても宿題に打ち込む子どもとは思えなかったのだ。\r\n\r\n「これはわらわの考えた霊符じゃ。先ほど天才的な閃きが……」\r\n頬に墨をつけたチーシアが顔を上げる。そして声をかけたのがクルニスだと気づくと、ニヤリと笑ってみせた。\r\n「なんじゃクルニスか。だがちょうどよい。おぬし、新たな『玄術』が完成する瞬間に立ち会ってみたいと思わぬか?」\r\n「魔法とも龍族の法術とも違う、玄師が使う『玄術』が生まれる瞬間か。フフ……それは実に興味深いね。でも玄術なんて、そんなにすぐ作れるものなの?」\r\nクルニスの返答を聞いたチーシアは、得意げに鼻を鳴らす。\r\n「もちろんじゃ!……たぶん。師匠が言っておった、なんちゃらなんちゃら……とにかく既存の霊符や陣法に手を加えるだけで、新しい玄術はできるらしいからな!」\r\n\r\n「なるほど……それは医学にも通ずるところがあるね。既存の調薬や治療法を見直すことで、革新的な方法を模索するんだ」\r\n「おおっ!クルニスよ、そなたわかっているではないか!」\r\nそう言ってチーシアは満足そうに何度も頷く。\r\n\r\n「それじゃあキミの創り出す新しい玄術……フフ、期待させてもらうよ」\r\n「くくく、まあ見ておれ。最後に一筆加えれば……よし、できた!さあいくぞ――雷火招来、急急如律令!!」\r\n\r\n描きあげたばかりの霊符を両手で挟むと、チーシアは力一杯に叫ぶ。\r\nしかし、何も起こらない。\r\n「なんじゃ?おかしいのぉ。こうして手を合わせれば……雷火招来、急急如律令!!」\r\nするとそのときだった。チーシアを中心とした半径1メートルの範囲にだけ分厚い雨雲が湧き上がると、滝のような豪雨が降り始めた。\r\n\r\nずぶ濡れになるチーシア。その一方で、目の前にいるクルニスの上では太陽が燦々と照っている。\r\nこれには滅多なことでは動揺しないクルニスですら、目を見開いて驚きを隠せずにいた。\r\n\r\n「これが玄術か……たしかにすごいね」\r\n「ま、待て!感心するでない!こんなのどう見ても失敗じゃろうが!」\r\n慌てふためくチーシアを見て、クルニスは思わずくすくすと笑い声を漏らす。\r\n\r\n「フフ、ごめんごめん。でもちょっとしたミスで思わぬ発見があるところまで、玄術と医術の研究というのは似ているんだね」",
"CharacterArchiveContent.15913.1": "武器ストーリー:ピュア・ハート",
"CharacterArchiveContent.15913.2": "ついうっかり薬剤を作りすぎてしまったらどうすべきか――\r\n目の前の鍋から溢れんばかりの薬剤を前に、クルニスは考えを巡らせていた。\r\n\r\n事の始まりは、薬草採取のため蒼梧城近くの山に分け入ったことだった。\r\n豊かな森はまさに宝の山。クルニスは薬草について書かれた手記を片手に朝から晩まで探し回り、籠いっぱいの薬草を抱えて宿へと戻ったのだ。\r\n\r\nしかし旅行中ということもあり、診療所に置いてあるような成分を抽出する装置までは用意がない……のだが、その程度の障害はクルニスにとって問題にすらならない。\r\n翌日、早速シーミャオに連絡したクルニスは、マーケットで鍋や食器を買い集めて、簡易的な成分抽出装置を自作した。\r\n\r\n装置が用意できたらあとは抽出するだけ。けれどそこで想定外の事態が発生した。\r\n抽出した成分があまりにも濃すぎたため、希釈を続けるうちに大きな鍋が薬液でいっぱいになってしまったのだ。\r\n\r\nそこでクルニスは考えていた。\r\n最小限の荷物しか持ってきていないため、薬液を移し替える小瓶は両手で数えられるほどしか用意がない。\r\nだがそれではこれだけの薬液を収めることは物理的に不可能だ。ならばいったいどうすればすべて保管できるだろうか……\r\n逡巡する彼女の視線が、ふと机の上に置かれた注射器に留まる。\r\n\r\nもしこの注射器が、すべての薬液を収められるほど大きかったらどうだろう?\r\n保管できる上に、いつでもどこでも好きなときに使うことができる。\r\nさらに翌日、今度はジンリンのもとを訪ねると、腕のいい年老いた職人を紹介してもらうことになった。\r\n突拍子もない依頼に職人魂を刺激された老人は、すぐに設計図を描き始めて制作を開始した。\r\n\r\n3日後、手土産を持ったクルニスが職人の工房を訪ねる。そしてドアを開けた瞬間――\r\n彼女を待っていたのは、圧倒的な存在感を放つ『特大の注射器』だった。\r\n\r\n「さあ、持っていきなさい。今日からそれがあんたの相棒だ。ああ、代金ならいらないよ。こんなにワクワクした制作は久しぶりだったからね。その時間を楽しめただけで十分だ。だが……せっかくの相棒には名前が必要だろう?もう決めてあるのかい?」\r\n\r\n年老いた姿とは対照的に、職人の瞳の奥には情熱と興奮が熱く燃え上がっているようだった。\r\nそれを目にしたクルニスは、医療の道を志し、希望に満ちた未来へと歩み始めたばかりの頃の自らの姿を思い出していた。\r\nそして無意識に口をついて出た言葉は――\r\n\r\n「『ピュア・ハート』……この子に名前をつけるなら、それしかないかな」"
"CharacterArchiveContent.15913.2": "ついうっかり薬剤を作りすぎてしまったらどうすべきか――\r\n目の前の鍋から溢れんばかりの薬剤を前に、クルニスは考えを巡らせていた。\r\n\r\n事の始まりは、薬草採取のため蒼梧城近くの山に分け入ったことだった。\r\n豊かな森はまさに宝の山。クルニスは薬草について書かれた手記を片手に朝から晩まで探し回り、籠いっぱいの薬草を抱えて宿へと戻ったのだ。\r\n\r\nしかし旅行中ということもあり、診療所に置いてあるような成分を抽出する装置までは用意がない……のだが、その程度の障害はクルニスにとって問題にすらならない。\r\n翌日、早速シーミャオに連絡したクルニスは、マーケットで鍋や食器を買い集めて、簡易的な成分抽出装置を自作した。\r\n\r\n装置が用意できたらあとは抽出するだけ。けれどそこで想定外の事態が発生した。\r\n抽出した成分があまりにも濃すぎたため、希釈を続けるうちに大きな鍋が薬液でいっぱいになってしまったのだ。\r\n\r\nそこでクルニスは考えていた。\r\n最小限の荷物しか持ってきていないため、薬液を移し替える小瓶は両手で数えられるほどしか用意がない。\r\nだがそれではこれだけの薬液を収めることは物理的に不可能だ。ならばいったいどうすればすべて保管できるだろうか……\r\n逡巡する彼女の視線が、ふと机の上に置かれた注射器に留まる。\r\n\r\nもしこの注射器が、すべての薬液を収められるほど大きかったらどうだろう?\r\n保管できる上に、いつでもどこでも好きなときに使うことができる。\r\nさらに翌日、今度はジンリンのもとを訪ねると、腕のいい年老いた職人を紹介してもらうことになった。\r\n突拍子もない依頼に職人魂を刺激された老人は、すぐに設計図を描き始めて制作を開始した。\r\n\r\n3日後、手土産を持ったクルニスが職人の工房を訪ねる。そしてドアを開けた瞬間――\r\n彼女を待っていたのは、圧倒的な存在感を放つ『特大の注射器』だった。\r\n\r\n「さあ、持っていきなさい。今日からそれがあんたの相棒だ。ああ、代金ならいらないよ。こんなにワクワクした制作は久しぶりだったからね。その時間を楽しめただけで十分だ。だが……せっかくの相棒には名前が必要だろう?もう決めてあるのかい?」\r\n\r\n年老いた姿とは対照的に、職人の瞳の奥には情熱と興奮が熱く燃え上がっているようだった。\r\nそれを目にしたクルニスは、医療の道を志し、希望に満ちた未来へと歩み始めたばかりの頃の自らの姿を思い出していた。\r\nそして無意識に口をついて出た言葉は――\r\n\r\n「『ピュア・ハート』……この子に名前をつけるなら、それしかないかな」",
"CharacterArchiveContent.16001.1": "基本情報",
"CharacterArchiveContent.16001.2": "*****",
"CharacterArchiveContent.16002.1": "引退した理由",
"CharacterArchiveContent.16002.2": "左腕を失った事故がきっかけと推測されているが、詳細は公言されていない。だが巡遊者を引退してもなお地理協会の一員として働く姿は、ある意味では『巡遊者の最前線にいる』と言えるのかもしれない。",
"CharacterArchiveContent.16003.1": "履歴書からの抜粋(1)",
"CharacterArchiveContent.16003.2": "趣味\r\n\r\nダイビングが好き。\r\nセルスティにいた頃、ウィローは泳ぎの名手として地元でそれなりに名が知られていた。",
"CharacterArchiveContent.16004.1": "履歴書からの抜粋(2)",
"CharacterArchiveContent.16004.2": "ワーカホリック\r\n\r\n非常にまじめな性格ゆえに、1度仕事に打ち込むと休むことを忘れてしまう。アモールの地理センに着任してからは、その傾向がさらに悪化し、同僚たちから過労を心配されている。だがウィロー自身は激務の裏で体調管理を徹底しており、過労が原因で欠勤した事例は現在までに存在していない。",
"CharacterArchiveContent.16005.1": "履歴書からの抜粋(3)",
"CharacterArchiveContent.16005.2": "義手\r\n\r\n好奇心旺盛な巡遊者が、ウィローの左腕の事情について尋ねることは珍しくない。それに対するウィローの回答は、毎回少しずつ異なっている。\r\nつい最近も「自分はムーナ製のドールである」と答えていたところを目撃されている。「人間に完全に偽装したいと考えているが、資金不足のせいで左腕のみドールの腕がむき出しになっている。ドーラさえあれば、完全に人間の見た目を手に入れられる」といった冗談を、ウィローに質問した巡遊者は笑って流していたが、その場に居合わせた子どもはすっかり信じてウィローをじっと見つめていたという。",
"CharacterArchiveContent.16006.1": "履歴書からの抜粋(4)",
"CharacterArchiveContent.16006.2": "『ウィローを怒らせることなかれ』\r\n\r\nウィローは優しく、おおらかで礼儀正しく、穏やかな気性の持ち主である。\r\nだが温厚な人間ほど、ひとたび怒ると手がつけられなくなるものだ。そのため彼女を怒らせたなら、その者は烈火の如く叱られ、反省せざるを得ない罰を受ける覚悟をしなければならない。\r\nウィローの友人であるラールは、彼女の怒りについて語るたびに肝を冷やしているらしい。",
"CharacterArchiveContent.16007.1": "履歴書からの抜粋(5)",
"CharacterArchiveContent.16007.2": "幻肢痛\r\n\r\n人間の脳とは不思議なものである。ウィロー自身が左腕を失ったという事実を認識していても、義手に痛みを覚える瞬間があるのだという。これは彼女の脳が左腕の喪失という事実を『忘れて』、五体満足であると誤認していることが原因と言われている。\r\nけれどウィロー曰く、幻肢痛そのものよりも痛みによって引き起こされるフラッシュバックのほうがずっと辛いらしい。",
"CharacterArchiveContent.16008.1": "同業者の評価",
"CharacterArchiveContent.16008.2": "まさかここまで仕事大好き人間がいるとは思わなかったよねー。ウィローらしいとは思うけど、あたしには永遠に理解できない感覚だろうな。\r\n――ラール\r\n\r\nウィローって、すっっごく頼りになる人なんだよ!どんな問題でもウィローに相談すれば、すぐに解決しちゃうんだから♪\r\n――セイナ",
"CharacterArchiveContent.16009.1": "地理センの評価",
"CharacterArchiveContent.16009.2": "概ね事実に基づいた内容。<sprite name=\"acrchives_certified_richtext\">\r\n\r\nウィローは仕事熱心で頼りになるよ。ただ、もう少しだけ肩の力を抜いてもいいんじゃないかな。もっとプライベートも大事にしてほしいと思ってる仲間は、ウィローが気づいていないだけで結構いるからね。\r\n――カナタ",
"CharacterArchiveContent.16010.1": "備考欄",
"CharacterArchiveContent.16010.2": "支援却下\r\n\r\n巡遊者███より申請のあった『単独タワー登頂チャレンジ生配信企画』についての報告。\r\n内容を確認したところ、企画そのもののリスクがあまりにも高く、また安全対策案も不十分であり、危機的状況が発生した際の被害は甚大なものになると判断しました。地理協会からの支援を希望されていましたが、このような企画を地理協会は一切支持しません。巡遊者の安全を顧みない活動を助長しないためにも、この件については各方面に共有し、注意を呼びかけます。\r\n——ウィロー",
"CharacterArchiveContent.16011.1": "友情の証?",
"CharacterArchiveContent.16011.2": "ウィローのデスクの右上には、謎のフライドポテトの置物が鎮座している。\r\n\r\n手のひらほどの小さなサイズのそれは、仕事に生真面目な彼女らしからぬ代物だ。\r\n整理整頓されたデスク空間とのミスマッチもはなはだしい。\r\nけれどウィローはまったく片づけるつもりがないらしく、その置物はずっとデスクを占有していた。\r\n\r\n「あのウィローがなぜあんな置物を?」\r\n同僚たちの疑問は興味に変わり、やがて置物にまつわる物語の妄想をかきたてた。\r\n「誰かからの贈り物だろうか?」\r\n「なにかの記念だろうか?」\r\n「フライドポテトといえば――」\r\nここで同僚たちの心はひとつになる。\r\nそう、フライドポテトといえばウィローの友人である恩恵意志の彼女の好物である。\r\n彼女は勤務時間中にもかかわらず、よく窓を乗り越えてウィローに会いに来ている。\r\nそのたびにウィローにポテトを勧めている姿も目撃されていた。\r\nまさかこの置物は、彼女たちの友情の証なのだろうか――\r\n\r\n「ウィロー!ねえ、ウィロー!聞いてよおおお!せっかく抽選で当てたゴールドフライドポテトのフィギュア、どっかいっちゃったんだけどおおお!」\r\n噂をすれば影とはこのことである。件の彼女の声が、本人の姿より先にオフィスに飛び込んできたのだ。\r\n情けない嘆きの声にウィローが顔を上げると、窓枠に座っていたしょんぼり顔のラールと目が合った。\r\n「昨日は一日中家を探して、今日だってさっきまでオフィスのデスクひっくり返してたんだよ?\r\nそれでも出てこないんだよ~!あれ、超レアものなのに……応募するためにいったい何本のゴールデンポテトを食べたことか……」\r\n\r\n黙って彼女の話を聞いていたウィローは、デスクの右上へと視線を移す。\r\nそこには、例のポテトの置物がうっすらと埃をかぶっていた。\r\n「それって、もしかしてこれのこと?」\r\n「え?」\r\nラールはウィローの視線を追いかけると、はじかれたように窓辺から飛び降りた。\r\n「これこれこれ!うっそ、ここに置きっぱなしだったの!?それならウィロー、早く教えてよ。丸二日も探しちゃったじゃん。あー、焦った!」\r\n\r\nこうして謎のフライドポテトの置物は、ウィローのデスクから姿を消した。\r\nだが数日後、もともと置物があった場所に今度は小さな釣り竿のおもちゃが置かれていた。\r\nそれから丸半年が過ぎても、そのおもちゃの居場所が変わることはない。\r\nこのおもちゃがなぜこの場にあるのかを詮索する者は、もはや誰もいなかった。",
"CharacterArchiveContent.16012.1": "節約買い物術",
"CharacterArchiveContent.16012.2": "買い物客でひしめくマーケットの入り口で、ウィローとアヤメは決意に満ちた瞳で互いに見つめ合っていた。\r\n「予算は」\r\n「絶対」\r\n「値切りの恥は」\r\n「かき捨て」\r\n「その調子です!いい買い物をしましょうね、ウィローさん」\r\n「はい!今日はよろしくお願いします」\r\nふたりはセール必勝の合言葉を交わし、このにぎやかな戦場へと足を踏み入れていく。\r\n\r\n事の始まりは、数日前にさかのぼる。\r\nこの日は地理協会の次の四半期の予算案が周知された日だった。\r\nその内容を見て、職員たちの間に激震が走る。なぜならば必要備品の調達費用だけで、すでに今期の予算を大きく超えていたからだ。\r\nこんなことはあり得ない。経理担当はもちろん不審に思い、ひと晩中何度も計算を繰り返した。しかし数字が変わることはない。\r\nどういうことかと頭をかきむしる経理担当は、ようやく思い出した。\r\n地理協会会長のカナタが造船計画を推し進めるために、内部資金から前借りしていたのだ。\r\n資金の投資先は見つかっているものの、入金日はまだ先である。\r\n「どうしましょう、ウィローさん!もうすぐトイレットペーパーの備蓄も切れるのに、買い出しができないわ!」\r\n困り果てた新人職員が、ウィローのオフィスに駆け込む。\r\nそのときのウィローは、アヤメと週末のビーチマーケットについて話していたところだった。\r\n事情を聞いたアヤメは、自信に満ちた笑顔をウィローに向ける。\r\n「私にまかせてください。お金のやりくりなら得意なので、一緒に買い物に行きましょう!」\r\nそしてふたりの買い物の戦士たちは、ビーチマーケットに参戦したのだった。\r\n\r\n――夕方、ウィローとアヤメは大量の戦利品を抱えて帰ってきた。\r\n「すごい……予算がかなり残っています。これもアヤメさんの値切り術のおかげですね」\r\nウィローは領収書をまとめながら、思わず感嘆の息を漏らす。するとアヤメは、笑みを浮かべながら首を横に振る。\r\n「違いますよ。今日の値切りが上手くいったのは、全部ウィローさんのおかげです」\r\n「でも、私はなにもしていませんよ?アヤメさんの言ったとおりに交渉しただけで……」\r\n「そのときに店主さんたちが言っていたじゃないですか?『ウィローさんが困っているならもちろん』って」\r\n「そういえば……」\r\n「詳しく話を聞いてみたら、あのマーケットの店主さんたちは、みんなウィローさんや地理センのお世話になったことがあるそうなんです。\r\nだから『ウィローさんのためなら』って喜んで割引してくれたんですよ。これは紛れもない、ウィローさんの行動の積み重ねによるものです」\r\nアヤメの言葉に、ウィローはマーケットで出会った店主たちを思い出す。\r\n彼らの親しげで温かな声と笑顔を思い出し、ウィローはフッと口元をほころばせた。\r\n「まさかみなさんに助けられる日が来るなんて……思いもしませんでした」\r\n\r\nウィローは決して見返りを求めて働いていたわけではない。\r\nだが今日の買い物の成果は、彼女の日々の努力が実を結んだものだったのかもしれない。",
"CharacterArchiveContent.16013.1": "武器逸話:スマイルアラート",
"CharacterArchiveContent.16013.2": "スパクルが送ってきた義手の包みには、白い拡声器もおまけで入っていた。\r\n\r\nあの天才職人は以前からオーダー以外の仕事をする節があったので、ウィローもそのときは不思議に思わなかった。\r\n試しに使ってみたところ、拡声効果はなかなかのものだった。\r\nこれならばビーチでいざというときの注意喚起に使えるかもしれない、とウィローはありがたくサービス品を受け取ることにした。\r\nだがウィローは、スパクルが『ただの』発明品を寄こすはずがないと、もっと早く気づくべきだった。\r\n\r\nある日、ウィローが拡声器を使っていると突然大量の泡が発射された。そのときのウィローは、シャボン玉機能もついていただけだとたいして気にもとめなかった。メルヘン好きで子どもっぽい一面があるスパクルならば、このような機能をつけるのも珍しくはないと納得できたからだ。\r\nさらに後日、事件は起こった。\r\nひょんなことから、ウィローはうっかり押したことのないボタンを押してしまった。すると拡声器からは泡ではなく、砲弾が発射されたではないか。幸いケガ人は出なかったものの、危うく事故になりかけて肝を冷やしたと後にウィローは語る。\r\n\r\n「ブロッチさん!次からはこんな危ないものを送ってこないでください!」\r\nウィローは地理センを訪れていたブロッチを呼び止め、クレームを申し入れた。\r\n「え?あのとき、海辺に行くから拡声器もほしいって言ってなかったっけ?」\r\n「これはただの拡声器ではありません!砲弾が発射されるなんて、誰も思いませんよ。どうして事前に教えてくれなかったんですか」\r\n「まあまあ、落ち着いて。そんなときのために、スパクルに取扱説明書も作ってもらったんだからさ」\r\n「取扱説明書?そのようなものは同梱されていませんでしたが……」\r\n「……もしかしたら、入れ忘れてたかも?」\r\nウィローは深呼吸をする。一説によれば、怒りのピークは6秒で過ぎ去るらしい。\r\n何度か呼吸を繰り返しながら、ウィローはブロッチに腹を立ててはいけないと何度も言い聞かせた。\r\n――が、結局ブロッチは『スマイルアラート』の砲弾に追い立てられる形で地理センを後にするのだった。"
}