Update - 1.11.0.113
EN: 1.11.0.113 CN: 1.11.0.114 JP: 1.11.0.118 KR: 1.11.0.118
This commit is contained in:
@@ -630,8 +630,36 @@
|
||||
"CharacterArchiveContent.13710.2": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13711.1": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13711.2": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13712.1": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13712.2": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13713.1": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.13713.2": "???",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14001.1": "基本情報",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14001.2": "*****",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14002.1": "巡遊者になった理由",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14002.2": "メカマオーンの性能テスト!星ノ塔は最高の実験場だから。",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14003.1": "履歴書からの抜粋(1)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14003.2": "恩恵意志の指名手配令\r\n\r\n大規模な違法ムーナ取引事件を迅速に解決するため、以下の逃亡中の容疑者を公開指名手配とする。\r\n氏名:スパクル\r\n性別:女性\r\n年齢:???\r\n身長:???\r\n外見的特徴:帽子をかぶったウサギを同伴している\r\n容疑:ムーナ製品製作および取引\r\n事件発生日時:996年鳴月25日\r\n事件発生場所:ゴルティス\r\n当該容疑者は極めて危険であり、ムーナ武装を携帯している可能性が高い。一般市民はむやみに接近したり、捕縛を試みたりしないこと。\r\n懸賞金:\r\n決定的な情報を提供し、帝国護衛隊による当該容疑者の逮捕に直接貢献した者には、金5,000,000ドーラを支給する。\r\n容疑者の身柄を引き渡した者、または逮捕に協力した者には、金10,000,000ドーラを支給する。\r\n\r\n帝国護衛隊",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14004.1": "履歴書からの抜粋(2)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14004.2": "技術交流グループチャット\r\n \r\nレオ:どこどこどこどこ\r\nブロッチ:ここここ\r\nレオ:ブロッチじゃない\r\nレオ:スパクルはどこ!\r\nブロッチ:またブロックされたの?\r\nレオ:そう\r\nレオ:このグループはブロックされた時の緊急連絡網でしょ\r\nレオ:だからスパクルはどこどこどこどこ\r\nブロッチ:スパクル、退出してるね\r\nレオ:……じゃあこのグループの存在意義は?\r\nブロッチ:ブロックされた哀れなふたりが傷を舐め合う場所\r\nレオ:ブロッチもブロックされたわけ?\r\nブロッチ:ご名答〜。さすがレオ、賢い♪\r\nレオ:厭味にしか聞こえないんだけど!!!",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14005.1": "履歴書からの抜粋(3)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14005.2": "ラボラビのメンテナンス記録\r\n \r\n構造完全性チェック:ボルトの緩みなし、溶接箇所に亀裂なし。状態は完璧。\r\n可動部潤滑チェック:動作スムーズ、引っかかり一切なし。\r\n追加予定機能:文字認識モジュール。\r\n更新予定機能:火砲爆撃モード。",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14006.1": "履歴書からの抜粋(4)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14006.2": "金属の怪物についての目撃報告\r\n\r\nあれはスネークパイン山脈のあたりを通ったときのことだ。俺は自分の目を疑ったよ。\r\nこの世にあんな金属の怪物がいるはずねぇ——\r\nでもそいつは空から降ってきて、口から人間をペッと吐き出しやがったんだ!\r\nしかもその人間も変でよ。\r\n車輪のついた椅子みたいなのに乗って、周りには帽子をかぶったウサギが何匹もうろついてやがる。\r\nそのウサギども、まるで人間の言葉がわかってるみたいに、せっせと洗濯したり布団を干したりし始めて……\r\n俺は恐ろしくて、それ以上は見ちゃいられなかった。あの連中、どうにも薄気味悪りぃ……",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14007.1": "履歴書からの抜粋(5)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14007.2": "発明品リスト\r\n \r\n多機能義肢:あるお客さんのオーダーメイド義肢。お客さんの強い要望により、傘への変形機能、自動水やり機能、伸縮機能は泣く泣くオミット。\r\nガントレット:あるお客さんのオーダーメイド武装。お客さんの強い要望により、見た目はとにかく『過激』で『トゲトゲ』で『攻撃的』なデザインに。\r\n目覚まし時計:ある学生さんからのオーダー。お客さんとの厳正なる合意に基づき、アラームが鳴ったあと規定時間内に止めなかった場合、自爆する仕様に。(爆弾部分はレオからの提供)",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14008.1": "同業者の評価",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14008.2": "スパクル?アタシと同じ正真正銘の天才だよ!どっちが上かどうしてもハッキリさせたいって言うなら、そうだな……オートドール開発の分野においては、かろうじて、ほんっっっの少しだけ、アタシより上かもしれない。そう、ほんの少しだけね!!\r\n――レオ\r\n \r\n今度会ったら、ミドリちゃんの水陸両用機能の拡張について、スパクルとじっくり話し合わなきゃ!それと、スパクルがおすすめしてくれたステラキネマ、出てきた車が人間の姿に変形してて……ミドリちゃんもいつかあんな風になれるかな~♪\r\n――セイナ",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14009.1": "地理センの評価",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14009.2": "概ね事実に基づいた内容です。<sprite name=\"acrchives_certified_richtext\">\r\n\r\nただ一点確認が必要なのは、連絡先がブロックされていた場合、緊急時の連絡すらつかないという点です。後日、確実に繋がる連絡先に更新をお願いします。\r\n――ウィロー",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14010.1": "備考欄",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14010.2": "図書館貸出カード\r\n\r\n書名:『■■■童話』\r\n著者:不詳\r\n請求記号:I536.8\r\n貸出日:■■■年谷月3日\r\n返却期限:■■■年谷月17日\r\n借用者:S\r\n返却日:■■■年谷月9日\r\n備考:特になし",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14011.1": "うたかたの姫君",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14011.2": "「海の水はとっても青くて、とってもきれいに透き通っているでしょ?でもね、ずっとずっと深く、光が差し込まない真っ暗な場所もあるの」\r\n「そんな光が差し込まない海の底には人魚の王様がいて、六人のとても美しい娘――お姫様と暮らしていたの。中でも一番下のお姫様は、地上の人間の世界のお話を聞くのがなによりも好きで……」\r\n \r\nお母さんの優しい子守唄のような声に、幼いスパクルの意識はとろけるように霞んでいった。それでも彼女は重たいまぶたをこすりながら、舌ったらずな声で尋ねた。\r\n「おかあさん、そのおひめさまはどうしてにんげんのせかいがすきなの?」\r\n「きっと、自分の住んでいる場所からすっごく遠く離れているから、気になったんでしょうね」\r\n「スパクルだって、お空の雲の上には大きなクジラさんが住んでるのかなぁって、いつも気になっているでしょう?」\r\n「そっかぁ……じゃあ、おひめさまも、いつか……りくのうえにこられるといいね……むにゃ……むにゃ……」\r\n お母さんの「おやすみ」を聞く前に、幼いスパクルは深い夢の中へと落ちていった。\r\n \r\n「うぇ〜ん!にんぎょひめ、どうして声をあげてまで人間になろうとしたの?それに、足がそんなに痛くなっちゃうなんて……!」\r\n翌日、庭でお母さんにせがんで物語の続きを聞いた幼いスパクルは、大きなショックを受けていた。\r\n夢にまで見た人間の世界にたどり着いた人魚姫の払った代償が、あまりにも痛ましいものだったからだ。\r\n「あらあら、泣かないで」\r\nお母さんは優しくスパクルの涙を拭ってくれるものの、大粒の涙が次から次へと溢れて止まらなかった。\r\nスパクルはズビッと鼻をすすり、お母さんをグッと見上げる。その顔には、なにかしらの決意が宿っていた。\r\n「だめ!にんぎょひめをそんな痛い目に遭わせちゃだめ!歩かなくていいようにしてあげればいいんだよ!自由に陸の上で暮らせるようにしてあげよう!ねえおかあさん、私、自動で動く小さな椅子を作ってあげたい!あっ、それより自動で動く大きな水槽のほうがいいかも……!」\r\n彼女は乱暴に涙を拭いながらぶつぶつとアイデアをつぶやき、弾かれたように家の中へと駆けていった。\r\n「こらこら、ちゃんとお顔は洗いなさいね」\r\nお母さんは口元に優しい笑みを称えながらスパクルを見送り、人魚姫の物語にしおりをはさみ、パタンと閉じた。",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14012.1": "アリシアの大冒険",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14012.2": "本棚の整理をしていたスパクルは、床に落ちた一枚のしおりを拾い上げた。\r\nしおりには見知らぬ大きな海が描かれていて、水面にほんの少しだけ、鮮やかな魚の尾ひれのようなものが覗いている。\r\nスパクルは思い出した。子どもの頃、お母さんが自分のために作ってくれた特製のしおりだ。あの頃、人魚姫のために『自動で動く椅子』を作ってあげたいと夢見ていたけれど、まさか大人になって自分が乗ることになるとは思ってもみなかった。\r\nもちろん、天才発明家である彼女がただ動くだけの椅子に満足するはずがなく、新しい機能が追加されていた。背もたれからは2本の自由自在に動くメカニカルアームが伸びており、本棚の一番上に置かれた本だってスッと楽に引き出せるようになっている。\r\n \r\n「今日はこれにしよっと!最近出回り始めた新しい童話」\r\n「えーっと、タイトルは……『アリシアの大冒険』?」\r\n「アリシアが川岸に座っていると、突然、ベストを着て懐中時計を持ったウサギが慌てて駆け抜けていきました。さらに不思議なことに、そのウサギはぶつぶつとひとりごとを言っていたのです。『大変だ!大変だ!遅刻してしまう!』」\r\nページをめくり、その挿絵にたどり着いた瞬間、スパクルは雷に打たれたように釘づけになり、キラキラと目を輝かせた。\r\nシルクハットをかぶって、ルビーみたいに真っ赤な目をしたこのウサギ……昔、お父さんが雪で作ってくれた『雪うさぎ』にそっくり!!\r\n彼のためになにかしてあげたい!遅刻地獄から抜け出せるように!\r\n \r\nその夜、スパクルの夢の中にウサギが現れ、彼女を『六時の技術交流会』へと招待してくれた。\r\nそこはスパクルにとって、まさに夢のような交流会だった。ギャーギャーうるさいレオもいないし、勝手な真似をするブロッチもいない。\r\nいるのはかわいい猫の女の子と、元気いっぱいの犬のぬいぐるみだけ。彼女は誰にも邪魔されることなく、ウサギのために『高速移動機能』と『パン焼き機能』を搭載した夢のスケートボードの開発に没頭できた。\r\n翌朝、目が覚めたスパクルは、しばらくベッドの上で夢の余韻に浸っていた。そして、空っぽのベッドサイドを見つめているうち、天才的な閃きが脳内を駆け巡った。\r\n——そうだ!物語のウサギを私の部屋に喚び出そう!\r\nそれから丸1ヶ月間、スパクルのラボは一切の依頼をシャットアウトした。\r\nお客さんへの言い訳は、全部ブロッチに丸投げされることになった。",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14013.1": "武器逸話:ラボラビ",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14013.2": "スパクルが全依頼をストップして1ヶ月後。ブロッチとレオが彼女のラボにやってきた。\r\n「ちょっとどういうこと!スパクルが1ヶ月もサボるから、ブロッチ経由で全部の注文がアタシに回ってきたじゃない!毎日ふたり分の仕事をこなしたせいで4日間一睡もしてないんだよ!いまのアタシ、脳みそツルッツルでひらめきの欠片すら絞り出せないんだから!」\r\n部屋に入ってくるなり、レオはフラフラと幽霊のような足取りでスパクルの自室へ向かう。\r\n「とりあえず少しだけ寝かせ……ぎゃあああああなにこれ!?」\r\nレオに続いたブロッチがひょっこりとスパクルの部屋を覗き込む。\r\n「これが1ヶ月引きこもった成果?名前はなんて言うの?」\r\n「言葉には気をつけて。これじゃなくて彼、だよ。私の優秀な執事、『ラボラビ』」\r\nスパクルはそう言って、愛おしそうにラボラビの帽子の位置を整える。\r\n「見た目はまあギリかわいいね……名前はダサいと思うけど」\r\nレオは持ち前の好奇心を抑えきれず、ラボラビをペタペタと触り始めた。\r\n「ここのジョイント部分、ずいぶんうまく隠してるね……」\r\n「あんまりベタベタ触らないで。それと、よりにもよってレオがネーミングセンスをバカにする?ラボラビ、レオをブラックリストに追加して。今後、私のラボへの出入りは一切禁止!」\r\n命令を受信したラボラビは「ガシャン」と音を立ててゆっくり頷き、レオに弁明の隙を与えることなく、あっという間にレオを部屋の隅に追いやった。\r\n「ちょっ、横暴すぎない!?」\r\nレオはラボの隅っこに押しやられながら、ふと、あることに気がついた。\r\n「ちょっと待って……スパクル、コマンド入力してなかったよね!?まさか……このウサギ、音声認識システム積んでるわけ!?いやいや、いくらなんでもオーバースペックすぎでしょ……!?てか思考デザインを全部教えて!早く早く!」\r\n一方その頃、完全に空気扱いされたのをいいことに、ブロッチはスタスタと発明室へ向かい、前回自分がキープしておいた高級茶葉を棚から引っ張り出し、我が物顔でティータイムを始めていた。\r\n「いや〜ドーラの山に埋もれてスヤスヤ眠る、ボクの幸せな未来が見えちゃったかも……うふふふふ〜♪」",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14101.1": "基本情報",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14101.2": "*****",
|
||||
"CharacterArchiveContent.14102.1": "巡遊者になった理由",
|
||||
@@ -947,7 +975,5 @@
|
||||
"CharacterArchiveContent.15912.1": "玄術と医術",
|
||||
"CharacterArchiveContent.15912.2": "クルニスが雲笈道場を見学していたときのこと。地べたに突っ伏しながら、猛烈な勢いで筆を走らせるチーシアの姿が視界に入った。\r\n\r\n「宿題でもしてるのかい?」\r\n興味を惹かれて近づいた瞬間、クルニスは度肝を抜かれた。所狭しと並べられた紙には、何やら文字のようなものが描かれている。その鬼気迫る様子は、とても宿題に打ち込む子どもとは思えなかったのだ。\r\n\r\n「これはわらわの考えた霊符じゃ。先ほど天才的な閃きが……」\r\n頬に墨をつけたチーシアが顔を上げる。そして声をかけたのがクルニスだと気づくと、ニヤリと笑ってみせた。\r\n「なんじゃクルニスか。だがちょうどよい。おぬし、新たな『玄術』が完成する瞬間に立ち会ってみたいと思わぬか?」\r\n「魔法とも龍族の法術とも違う、玄師が使う『玄術』が生まれる瞬間か。フフ……それは実に興味深いね。でも玄術なんて、そんなにすぐ作れるものなの?」\r\nクルニスの返答を聞いたチーシアは、得意げに鼻を鳴らす。\r\n「もちろんじゃ!……たぶん。師匠が言っておった、なんちゃらなんちゃら……とにかく既存の霊符や陣法に手を加えるだけで、新しい玄術はできるらしいからな!」\r\n\r\n「なるほど……それは医学にも通ずるところがあるね。既存の調薬や治療法を見直すことで、革新的な方法を模索するんだ」\r\n「おおっ!クルニスよ、そなたわかっているではないか!」\r\nそう言ってチーシアは満足そうに何度も頷く。\r\n\r\n「それじゃあキミの創り出す新しい玄術……フフ、期待させてもらうよ」\r\n「くくく、まあ見ておれ。最後に一筆加えれば……よし、できた!さあいくぞ――雷火招来、急急如律令!!」\r\n\r\n描きあげたばかりの霊符を両手で挟むと、チーシアは力一杯に叫ぶ。\r\nしかし、何も起こらない。\r\n「なんじゃ?おかしいのぉ。こうして手を合わせれば……雷火招来、急急如律令!!」\r\nするとそのときだった。チーシアを中心とした半径1メートルの範囲にだけ分厚い雨雲が湧き上がると、滝のような豪雨が降り始めた。\r\n\r\nずぶ濡れになるチーシア。その一方で、目の前にいるクルニスの上では太陽が燦々と照っている。\r\nこれには滅多なことでは動揺しないクルニスですら、目を見開いて驚きを隠せずにいた。\r\n\r\n「これが玄術か……たしかにすごいね」\r\n「ま、待て!感心するでない!こんなのどう見ても失敗じゃろうが!」\r\n慌てふためくチーシアを見て、クルニスは思わずくすくすと笑い声を漏らす。\r\n\r\n「フフ、ごめんごめん。でもちょっとしたミスで思わぬ発見があるところまで、玄術と医術の研究というのは似ているんだね」",
|
||||
"CharacterArchiveContent.15913.1": "武器ストーリー:ピュア・ハート",
|
||||
"CharacterArchiveContent.15913.2": "ついうっかり薬剤を作りすぎてしまったらどうすべきか――\r\n目の前の鍋から溢れんばかりの薬剤を前に、クルニスは考えを巡らせていた。\r\n\r\n事の始まりは、薬草採取のため蒼梧城近くの山に分け入ったことだった。\r\n豊かな森はまさに宝の山。クルニスは薬草について書かれた手記を片手に朝から晩まで探し回り、籠いっぱいの薬草を抱えて宿へと戻ったのだ。\r\n\r\nしかし旅行中ということもあり、診療所に置いてあるような成分を抽出する装置までは用意がない……のだが、その程度の障害はクルニスにとって問題にすらならない。\r\n翌日、早速シーミャオに連絡したクルニスは、マーケットで鍋や食器を買い集めて、簡易的な成分抽出装置を自作した。\r\n\r\n装置が用意できたらあとは抽出するだけ。けれどそこで想定外の事態が発生した。\r\n抽出した成分があまりにも濃すぎたため、希釈を続けるうちに大きな鍋が薬液でいっぱいになってしまったのだ。\r\n\r\nそこでクルニスは考えていた。\r\n最小限の荷物しか持ってきていないため、薬液を移し替える小瓶は両手で数えられるほどしか用意がない。\r\nだがそれではこれだけの薬液を収めることは物理的に不可能だ。ならばいったいどうすればすべて保管できるだろうか……\r\n逡巡する彼女の視線が、ふと机の上に置かれた注射器に留まる。\r\n\r\nもしこの注射器が、すべての薬液を収められるほど大きかったらどうだろう?\r\n保管できる上に、いつでもどこでも好きなときに使うことができる。\r\nさらに翌日、今度はジンリンのもとを訪ねると、腕のいい年老いた職人を紹介してもらうことになった。\r\n突拍子もない依頼に職人魂を刺激された老人は、すぐに設計図を描き始めて制作を開始した。\r\n\r\n3日後、手土産を持ったクルニスが職人の工房を訪ねる。そしてドアを開けた瞬間――\r\n彼女を待っていたのは、圧倒的な存在感を放つ『特大の注射器』だった。\r\n\r\n「さあ、持っていきなさい。今日からそれがあんたの相棒だ。ああ、代金ならいらないよ。こんなにワクワクした制作は久しぶりだったからね。その時間を楽しめただけで十分だ。だが……せっかくの相棒には名前が必要だろう?もう決めてあるのかい?」\r\n\r\n年老いた姿とは対照的に、職人の瞳の奥には情熱と興奮が熱く燃え上がっているようだった。\r\nそれを目にしたクルニスは、医療の道を志し、希望に満ちた未来へと歩み始めたばかりの頃の自らの姿を思い出していた。\r\nそして無意識に口をついて出た言葉は――\r\n\r\n「『ピュア・ハート』……この子に名前をつけるなら、それしかないかな」",
|
||||
"CharacterArchiveContent.701.1": "乞うご期待",
|
||||
"CharacterArchiveContent.701.2": "乞うご期待"
|
||||
"CharacterArchiveContent.15913.2": "ついうっかり薬剤を作りすぎてしまったらどうすべきか――\r\n目の前の鍋から溢れんばかりの薬剤を前に、クルニスは考えを巡らせていた。\r\n\r\n事の始まりは、薬草採取のため蒼梧城近くの山に分け入ったことだった。\r\n豊かな森はまさに宝の山。クルニスは薬草について書かれた手記を片手に朝から晩まで探し回り、籠いっぱいの薬草を抱えて宿へと戻ったのだ。\r\n\r\nしかし旅行中ということもあり、診療所に置いてあるような成分を抽出する装置までは用意がない……のだが、その程度の障害はクルニスにとって問題にすらならない。\r\n翌日、早速シーミャオに連絡したクルニスは、マーケットで鍋や食器を買い集めて、簡易的な成分抽出装置を自作した。\r\n\r\n装置が用意できたらあとは抽出するだけ。けれどそこで想定外の事態が発生した。\r\n抽出した成分があまりにも濃すぎたため、希釈を続けるうちに大きな鍋が薬液でいっぱいになってしまったのだ。\r\n\r\nそこでクルニスは考えていた。\r\n最小限の荷物しか持ってきていないため、薬液を移し替える小瓶は両手で数えられるほどしか用意がない。\r\nだがそれではこれだけの薬液を収めることは物理的に不可能だ。ならばいったいどうすればすべて保管できるだろうか……\r\n逡巡する彼女の視線が、ふと机の上に置かれた注射器に留まる。\r\n\r\nもしこの注射器が、すべての薬液を収められるほど大きかったらどうだろう?\r\n保管できる上に、いつでもどこでも好きなときに使うことができる。\r\nさらに翌日、今度はジンリンのもとを訪ねると、腕のいい年老いた職人を紹介してもらうことになった。\r\n突拍子もない依頼に職人魂を刺激された老人は、すぐに設計図を描き始めて制作を開始した。\r\n\r\n3日後、手土産を持ったクルニスが職人の工房を訪ねる。そしてドアを開けた瞬間――\r\n彼女を待っていたのは、圧倒的な存在感を放つ『特大の注射器』だった。\r\n\r\n「さあ、持っていきなさい。今日からそれがあんたの相棒だ。ああ、代金ならいらないよ。こんなにワクワクした制作は久しぶりだったからね。その時間を楽しめただけで十分だ。だが……せっかくの相棒には名前が必要だろう?もう決めてあるのかい?」\r\n\r\n年老いた姿とは対照的に、職人の瞳の奥には情熱と興奮が熱く燃え上がっているようだった。\r\nそれを目にしたクルニスは、医療の道を志し、希望に満ちた未来へと歩み始めたばかりの頃の自らの姿を思い出していた。\r\nそして無意識に口をついて出た言葉は――\r\n\r\n「『ピュア・ハート』……この子に名前をつけるなら、それしかないかな」"
|
||||
}
|
||||
Reference in New Issue
Block a user